防火水槽 78 ■ 東成区深江南3-11-24
今のところ大阪府下で最多の残存数(山本龍造調べ)を誇る東成区の防火水槽。その15個目となるこの物件は、ご覧の通り、南天を核とした小さな森といった風情を呈しています。ま、よくある余生の姿とも言えますが、何となく夏になるとカナブンをはじめとする昆虫が寄ってきそうな雰囲気があって、見る者を幼少の頃の思い出にいざなってくれる要素があります…とか何とか。
少し角に損傷の跡を残しつつも修復されているこの物件、ごくありふれた防火水槽ではありますが、この街角に溶け込みつつもさりげなくその存在を示している「ええおっちゃん」てな風に感じられました。
(於:東成区) 所有者が植物好きか否かで、その余生の充実度は随分変わりますな。
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コメント
防火水槽の残存率が高い傾向にあるのは、①道が狭い、②昔空襲に遭っていない、③地元の人が長く住んでいる、④駅から離れていて再開発されにくい、という場所です(荒川防火水槽研究会調べ)。
東成区もそういう場所だと推測されます。
投稿: 荒川防火水槽研究会 | 2012年2月 8日 (水) 00時49分
荒川防火水槽研究会さま
②は、ちょっと定かではありませんが、おっしゃる通りの条件を備えている場所が確かに多い…やっぱりさすがは“(荒川防火水槽研究会調べ)”って感じです。
今まで漠然とその存在を愛でていただけですが、確かに残存の条件ってあるんですね。
あまりにぴったり東成区がその傾向に当てはまっていてほんとビックリ。他の市区町村もこの条件を考えながら探してみたいと思います。
素晴らしい分析、有り難うございました。
投稿: 山本龍造 | 2012年2月 8日 (水) 23時10分