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2012年1月 3日 (火)

龍の年…『長龍』の懐かしラベルふたつ。

Tencho Yaochoryo 今年は辰年…ってことで何どネタないかいなぁと思いつつも「今年の干支は実在せん動物やしなぁ」と困ってましたけど「そや、龍、龍と言ったら山本造やがな」と言うのもナンダカナーとかでやっぱりこれでいきましょう。大阪は八尾で“酒”と言ったらこれこれ、『長龍』の昔懐かしいレッテルをふたつここに。
 ともに昭和57年当時の二級酒レッテルの“長龍”ですが、ちょっと違うのがええ感じ。で、上のが奈良県天理市にある(株)飯田本店のもので、下のが大阪府八尾市の長龍酒造(株)のもの。このふたつ、上のが本家筋ので下のが分家筋のという関係ですが、基本本家筋のデザインを踏襲しつつも八尾のヤツはどこか垢抜けしてて…でもどっちもええ感じですなぁ。
 昔、『地酒』と言ったらこんな感じのレッテルが主流で、子供心に「わぁ、何か懐かしいわぁ」と感じたもんですが、今ではすっかりこのタイプの意匠は姿を消してしまって「和紙に墨字」ってスタイルのものが多くなってしまいましたね。この頃の印刷は凸版だったのかなぁ。今のオフセット印刷ではこういう風情の表現は難しいのか、それともこういうデザイン画を手掛けることができる職人さんがいなくなってしまったのか。懐古趣味と言われようと何と言われようと私はこの頃のレッテルの持つ世界観が好きですね。どんな駄酒が詰まっていようとも美味しいのちゃうかと思わせるだけの秘めたるパワーがありますわ。印刷方式の変化もあってなかなかこの手のモノは残っていきにくいでしょうが、何とか今もこの手のレッテルを採用している蔵元さん、そして印刷会社さんには、頑張ってもらいたいものです。

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コメント

明けましておめでとうございます^^
今年も大阪の味ある景色たのしみにしています~
よろしくお願い致します^^

投稿: サラリ☆彡 | 2012年1月 4日 (水) 01時51分

懐かしなぁ、と思わず言ってしまいました。
商売柄、酒の空き瓶だらけでして、こういうレッテルをたわしできれいに洗い流して使っていたものです。
もちろん、我が家のレッテルは糊をつけて一枚一枚手で貼ってました。
で、本家のは"BEST SAKE"、八尾のは"SAKE"なんですね。日本酒を買いに来た外国人が見たら等級に差があると思うかもしれません。
「レッテル」、これもだんだん使われなくなりつつある言葉なんでしょうか。この辺りはちょっとわかりません。

投稿: ぽんぽこやま | 2012年1月 4日 (水) 14時27分

●サラリ☆彡さま
>>今年も大阪の味ある景色たのしみにしています~
って、レッテルネタでは×でしたか…スンマセン。
あ、そうそう、謹賀新年。サラリ☆彡さまにとってはあれこれ動く年みたいですが、色々順調に変わります様、心よりお祈り申し上げまする。

●ぽんぽこやまさま
そっか、そうですね。
その昔、醤油と言えば“リットル瓶”と言って2L詰で売られてたのを思い出しましたが、それってヒガシマルとかキッコーマンの様な全国ブランドだけやったんでしょうかね?
それから、“BEST SAKE”と“SAKE”の違いですが、それはそのキャッチフレーズが「なるほどよい酒」と「なるほどの酒」の違いによるものかもしれんと思ったんですが、どうでしょ?「よい酒」=“BEST SAKE”やないかと?
ぽん印醤油…レッテルも気になるところ。また御ブログででも発表してくださいます様、よろしくお願い致します。

お二人ともコメントおおきにでした。

投稿: 山本龍造 | 2012年1月 4日 (水) 23時20分

長龍。
地酒なんですが、まだ一度も飲んだことありません。
ここの工場(本社?)の前もよく通るんですが、私は飲めませんので。

しかし、日本酒のCMも少なくなりましたね。
沢の鶴 ♪さ~わ~のつる
白鶴  ♪白鶴 白鶴 しーあわーせね
菊正宗 ♪やっぱりーおーれはー菊正宗
黄桜  ♪カッパッパールンパッパ
泉正宗 ♪泉 泉 泉正宗 酒を飲むなら灘の生一本 おひとついかが

投稿: わい | 2012年1月 5日 (木) 00時07分

こちらにも書かせて貰いますm(_ _)m


八尾の長龍のラベル懐かしいですね。子供の頃、家で日本酒といえばこの銘柄を多く目にしていたので、当時のCMのキャッチフレーズ「なるほどよい酒」共々記憶に残っています。


ところで、ぽんぽこやまさんのコメントの中でおっしゃってる醤油の2リットル瓶というのは今の1.8リットル瓶と同様のものですか?でしたら、他のメーカーも出していたような記憶がありますが・・・マルキンとか

投稿: からす | 2012年1月 5日 (木) 01時09分

  明けちゃいましたね。

 今年も面白い新発見を楽しみにしております。

 「長龍」は学生時代からウヰスキーの「ホワイト」共にお世話になりました。

 今でも吉野杉の杯だったか、猪口だったかが何処かに残っているはずです。

 宮水で産湯を使い、酒蔵に隣接した小学校に通い、なるべくしてなった正真正銘の「呑兵衛」でしたが、今や肝数値と内臓脂肪に怯えながらの人生です。

 まぁ、以前に比べると酒量は減りましたし、休肝日も設ける小心者の「呑兵衛」ですワ。

 

投稿: 戦後派 | 2012年1月 6日 (金) 09時38分

 “商売繁盛で笹もってこい”

八日戎で福モロて、JR八尾駅方面へブラブラ歩いてたら「慶雲 長龍」の看板が…
なるほど此処が龍造さん御用達の八尾蔵か…
酒処でえびす宮総本社のある西宮出身ですが、今年からは長龍も贔屓にしょうかと「春日大名漬」共々買うて帰りました(笑)

それにしても今年は何処の神社詣でても、菰樽・酒の献納そして屋台の少ない事…
暴排条例は不景気に輪をかけるワ(呆れ)

投稿: 難波のやっちゃん    | 2012年1月 7日 (土) 16時05分

●わいさま
>>ここの工場(本社?)の前もよく通るんですが
…と言うことは、中河内のことも詳しく知っておられるんですかね?きっと同じ空気を吸ったことがある様な気がしたもんで。
で、お酒のテレビCM、ほんま見かけん様になりましたね。で、いろいろお書き頂いた中で、
>>白鶴  ♪白鶴 白鶴 しーあわーせね
これだけ…どうにも思い出せなくて。もっと最近の“ハクツール♪”ってやつしか知りませんわ。
で、お酒のCMと言えばやっぱりこの記事にもある“なーるほーどよい酒♪長龍”が一番耳に残ってますね、加藤登紀子さんのヤツで。で、そのCMのある年のやつのコピーが「男40、やりたいことが多すぎる」ってのでして、当時高校生だった私は40歳と言うもんをえらいオッサン年齢と感じてた記憶があります。「男40、すっかり昔のことですわ」。

●からすさま
その昔、酒屋さんに配達してもらってた時代は、黙ってたら“長龍”を持って来てはった時代がありましたよね。うちは…まぁ白鶴か月桂冠でしたけど。
で、リットル瓶と言われていた“2リットル瓶”ですが、いわゆる一升瓶よりも肩の部分が膨らんでいて“ずんぐりした一升瓶”てな感じのものでした。瓶の色はサイダー瓶同様で、肩の部分に“Kikkoman”とか“HIGASHIMARU”とエンボスが入っていました。マルキンとかヤマサとかヒゲタとかの大手メーカーは、ほとんどこの“リットル瓶”でしたね。ま、これは関西だけの話かもしれませんが。

●戦後派さま
すっかりもう“謹賀新年”てな時期じゃなくなってしまいまして申し訳ありません。今年も駄ネタにお付き合い頂ければとっても嬉しいです。で、
>>「長龍」は学生時代からウヰスキーの「ホワイト」共に
とお書きですが、やっぱり『長龍』と言えば二級酒の代名詞みたいな存在やったんですね。そのイメージって、なかなか払拭されんみたいですね。
>>宮水で産湯を使い…
これは何とカッコええフレーズなことで。私も言ってみたいですねぇ。
“酒は百薬の長”というコトバを何の疑いもなく生きてきましたが、「やっぱりアカンかも…」なここ数年です。でもお酒を呑むって…楽しいですよね。

●難波のやっちゃん   さま
八日戎…ですか。恥ずかしながら私、行ったことがないんですわ。こんな調子ですから低迷してるんでしょうかねぇ、とか何とか。
戦後派さん同様、酒どころ西宮出身とは…舌も肝臓も鍛えられてることやと存じます。
八尾と言ったら『長龍』で、八尾駅前の直営店『なる』という居酒屋で「本醸造、ぬる燗で」と通ぶって燗酒を注文してたハタチ頃…あぁなんとも気恥ずかしい。ごちゃごちゃ言わんと美味そうに呑むのがやっぱりよろしいですね。ウンチクは…肴にしたくなくなってきたというか。
>>暴排条例は不景気に輪をかけるワ(呆れ)
これはホンマ私も思いますわ。ちゃんと働いて儲けてはるんやからそれでええのとちゃいますか。屋台の中華そばもそんなことで姿を消してほしくないもんです…って、いやあのお方達はまっとうなカタギやと思いますが。

皆さんいつも通り味わいあるコメントを有り難うございました。レスが激遅になりましたこと、こころよりお詫び致します。

投稿: 山本龍造 | 2012年1月 8日 (日) 18時30分

はじめまして、
私は埼玉県下に住んでるみやのこと申します。
先日、私はかつて住んでた上方・大阪を訪ね、その際に上方へ初めて来た時に住んでた府下は河内の八尾市郊外にも訪ねましたけど、その際にとある酒屋さんの「なるほどの酒・長龍」の看板を見るなり、八尾へ久々に来たんやなと、長いこと忘れていた懐かしい想い出が甦ってしまいました。

いまや、生駒山系の麓に位置する八尾郊外界隈は、遠くに関西随一のランドマークタワーであるあべのハルカスさんが見えるのをはじめ、遠方の大阪市街地の高い建物が、かつて私がこの八尾郊外に住んでた時はあまり目立たなかったのに、あの頃と殆ど変化の少ない八尾郊外とはエラい違いになってシモたなと、久々に来てみてそう感じた次第です。
それでは、この辺で私は失礼します。

投稿: みやのこ | 2014年12月28日 (日) 05時30分

●みやのこさま
はじめましてこんにちは。ようこそアホげへ。
一時期八尾に住んでおられたんですね。八尾は…まぁもっと昔、田畑ばっかりで朝吉親分が健在やった頃からはコロッと変わりましたけど、そうですね、ここ30年ほどはほとんど変わってないかもしれませんね。
最近全国的に少なくなっているかと思いますが、町の酒屋さんに、その地の酒のプラ看板があると、なんともええもんですが、確かに“なるほどの酒 長龍”のそれは、大阪な景色のひとつですね。
恩智の駅から西をよく見ると、通天閣が見えて「おー」と思たもんですが、今はハルカスが「どや!」って感じで…確かに大阪市内は賑やかなことです。
また八尾時代のこと、何かあればお聞かせください。コメントおおきにでした。レスが激遅になりましたこと、お詫び致します。

投稿: 山本龍造 | 2014年12月30日 (火) 07時46分

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