『笑福亭松喬ひとり舞台ファイナル』最終日へ。で、雑感。
今日は『笑福亭松喬ひとり舞台ファイナル』最終日を楽しみにABCホールへ。初日と違って後ろの上の方の席からの観賞は…アカンねぇ、意識朦朧。何でかってそのね、空調がうまいこといってへんのか節電してるのか知らんけどもう暑くて暑くて。下の方から前列のお客さんの熱気が上昇してくるからかなぁ。セーター脱いで腕まくりしてもダメ。回り見渡せば私と同じく朦朧状態の人数人いるわ扇子であおいでる…と、どうでもええことを記してしまいましたねスンマセン。…てなわけで前半もひとつ記憶ないまま後半へ。徐々にその室温にも慣れてきて鶴瓶さんの「さすが!」な話芸に大いに笑ったあと、対談コーナーで六代目松鶴さん、師匠松喬さん、弟子三喬さんと続く師弟関係とその思い出話を思わず聞き入り、しんみり染み渡る人情噺でグッと来ていやぁよかったなぁさすが松喬さんやわぁ。
と、ま、今回も出し物と落語の感想はマニアでないので割愛。今日、何やかんや感じ考えたのは対談のところで師匠が言うてはった話の内容について。「この6日間は血糖値上がりっ放しで好きなお酒さえ呑めなんだ」という様な話から「落語の夢をよく見る。その内容はたいてい出囃子がなってるのにキモノまだ着れてないとか足袋履けてないとかで焦って…目が覚めて」など…そうなんや。こんな一流の人たちでもプレッシャーに負けそうになりながらも乗り越えてやってはるねんなぁと思った次第。いつぞやの記事同様自分を同列で語るアホさ加減をひとつお許し頂いて…私の場合、ちょっと負荷のかかる仕事の前とかは、何でか形を変えて“ライブ会場に自分おってドラマー急遽体調不良になりはって「あんたやんなはれ」と言われてドラムのセットに座るけどいざ演奏がはじまっても全然叩けへんでどうしょう…”で目が覚める夢をよく見ます。楽器なんか全然できへんのに。
私、ごっつプレッシャーに弱いですし、荷が思い仕事からは逃れたいなぁと思う気持ちもありますけど、それでもやっぱり越えなあかんステップなり壁があってそれなりに(低い壁ですが)乗り越えてきてやってきて、それでもやっぱり自信満々にはなれんで「この仕事向いてへんのちゃうか?」てな自問自答の繰り返しの日々。そうこう思てるうちに「そんなこというてられへんねん」な年齢になってしもて…「何やってンや」と思てましたが…結局、一流の人たちってのは、ずっと自分と戦い続けて乗り越え続けてるんやなぁと思った次第。そんな努力とか葛藤を他者に見せないというのも、これまた仕事のうちなんでしょう。もちろんどんな仕事でもね。 仕事の負荷に負けそうになりながらみんな生きてるやん…そんな当たり前と言ったら当たり前のことあれこれと。そう言えばあのDJもこの役者さんも「この番組の企画、なくなったらええのに」とか「このまま幕上がれへんかったらええのに」と思うこと多いとむかし耳にしたなぁ。「逃げたらアカン」…この簡単なひと言、これができそでできん。やっぱり強くならんと一人前の人間になれんということですな。まだまだ半人前、全然半人前…逃げずに生きていかな。ちょっと忘れかけていたかもしれん…そんなニュアンスをリアルに感じ考えさせられるきっかけでもありました。もちろん、落語楽しんでるときにはそんなことで頭ン中いっぱいにはなってませんで。松喬さんはじめ演者はみんな一流…現実からほど遠い別世界へ旅させてくれはりましたから。
関連記事:“『笑福亭松喬ひとり舞台ファイナル』初日へ” 2011年12月6日 記
| 固定リンク | 0
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 寒さ忘れてほっこり2月の絵(2025.02.07)
- ツチノコも 日の出愛でる お正月(2025.01.02)
- 令和7年、元日のご挨拶。(2025.01.01)
- 12月の挿絵は大晦日限定(2024.12.31)
- こんなところに“U字溝”(2024.12.14)
「思ったこと」カテゴリの記事
- 心斎橋から島之内歩いて最後に末吉橋で東横堀川渡って(2025.02.06)
- ナミイタにブリキ看板錆びサビの若江東町六丁目3(2025.01.22)
- そう言えば瓶ビールも自販機で売ってたな。(2025.01.19)
- 昭和なプラ看板 325 ● One CUP OZEKI ワンカップ大関(2025.01.18)
- 1月17日に、雑感。(2025.01.17)
コメント