懐かしの臭気筒。
その存在を覚えていつつも、すっかり目にせん様になっていたなぁ…
これを見て「な、懐かしぃ…」と思った人もいれば、「何なんこれ」と思った人もいてはることでしょう。私自身は「うわっ!、何十年ぶりやろ…」って感じ。汲取便所全盛の時代にはどこの家にも当たり前の様にあったこれ…幼少の頃にはその名前すら知らんかった『臭気筒』を久々に目にしました。しかも大阪でもビル街の中央区で…意外なところにあったのでちょっとびっくりです。子供やったその当時はそのシステムがもひとつ解らなんだんですが、風が吹くと、このてっぺんの風車(?)が回転して、肥ツボの臭気を外に逃がすという方式やったんやなと、今見ると想像できます。それが…早くから下水道の完備した大阪市の中心部にあるとは…ちょっと驚きです。 “臭気筒”と言えば概ね、衛星都市の新興住宅や、旧来の民家にあるのが普通だったと思うのですが、それでも最近は見かけませんね。あったとしても電気仕掛けで強制的に外へ臭気を送り出すヤツばっかりで。左の写真は先に行った京都府は木津川市の旧家で見かけたものです。やっぱり中央区のそれよりも「そうそう、これこれ!」な感じがしますよね。実際どれくらいの効果があるんか知りませんが、何かええ感じですよね…って、思わないですか?どうです?。
以前の記事『“水都大阪”や、これが。』に、ブログ『河内彷徨 〜郷土を見にゆく〜』のナムダーさんが、写真に写る外灯を「私的には街灯が臭気筒に見えてしまいます。」とコメントしてくれはってから、ずっと心の片隅で気になっていた臭気筒と立て続けに出会えて…ちょっとうれしいかも。ま、もちろんその名通り、ホンマに“臭気”を感じでいたら、今回の記事どころではなかったかもですが、ね。
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コメント
ベンチレーター 懐かしィ(笑)
中央区に未だ在りますか(吃驚)
多分 ボットン便所ではなく、汚水漕か雑排水漕の換気用だったのでは?
右の下向き二股配管は 漕内に溜まる硫化水素などガス抜き用通気管ですよ(笑)
投稿: 難波のやっちゃん | 2011年11月 6日 (日) 11時37分
何かうちを見に来てくれる人が多いと思ったらこう言う事でしたか。
宣伝頂きまして有難う御座います(笑)
それで私の中ではこの「臭気筒」とか「便所」は文化財と同じく一つのジャンルを確立していますね。
このカラカラ音をたてて回る臭気筒は私にとっては風鈴にも似た風情のあるのもです。
古民家などを見かけるとお住みの方には失礼ですが、便所の位置なども必ず確認してしまします。
龍造さんも幼少の頃、私と同じ様にこの臭気筒が立ち並ぶ風景を御覧になったと思います。
投稿: ナムダー | 2011年11月 6日 (日) 22時18分
●難波のやっちゃん さま
そうなんですか…専門用語では“ベンチレーター”というんですね。“臭気筒”でイメージ検索しても出てこなかった写真も、この専門用語ではいっぱい出てきました。なるほど。
で、私も中央区のこの物件は、肥つぼ対策のものではなくて、下水道とか汚水槽用のもんやないかと思いますね。
それから、そのなるほどついでに私が「?」と思っていたT字形のパイプの用途まで知ってはるとは…ほんま何でもよくご存知で…「人生の先達」ってだけではないですね。本当にいつも色々お教え頂き有り難うございます。
●ナムダーさま
そうそう、この臭気筒の風車(?)、カラカラと音を立てて回っていましたね。言われるまでその音のことはすっかり忘れていました。あの音は、ブリキ製ならではの音やったんでしょうか? “ベンチレーター”で画像検索してみますと、そこにはプラッチック製のモンが売られていて…あれではあの風情あるカラカラ音は出んでしょうね。
音の記憶…よろしいなぁ。こういう微妙なニュアンスが解り合えるのは…同じ時代に幼少期を同じ様なエリアでお互い過ごしたからかもしれません。
お二人とも興味をそそられるコメントを有り難うございます。
投稿: 山本龍造 | 2011年11月 6日 (日) 22時34分
山本龍造さん、こんにちは。昔うちにもありました。
これの名称、「臭突」と誰かが書いてはったのを見た気がしてずっとそう思ってたのですが、
正式名称は「臭気筒」でしたか。臭気を出す煙突という意味で独自に命名されてたのかな。
それと、私はなんとなく内部から立ち上る生温かい(?)臭気によりカラカラ回って(走馬灯のように)
自動的に排出されるしくみと思っていましたがどうなんでしょう。風を受けて回るのですかね?
携帯で見てるのでナムダーさんのサイト見てないんですが詳しく書かれてたらすみません。
投稿: ぷにょ | 2011年11月 9日 (水) 16時06分
ぷにょさまこんにちは。
で“臭突”ですか。「初めて耳にしたコトバやなぁ」と思いつつ画像検索にかけますと…出てくる出てくるで…ナムダーさんにお教え頂いた『臭気筒』、難波のやっちゃんさんにお教え頂いた『ベンチレーター』よりもたくさんヒットしましたので、これも業界ではかなりポピュラーな呼び名みたいですね。皆さんのお陰で…勉強させてもらうこと多しですわ。おおきにです。
で、何ですか?「生暖かい空気の上昇気流でカラカラ回転してるのではないか?」と なるほどー、これは考えたことありませんでしたが、ないとも言い切れんわけで…どうなんでしょ。ちょっとビックリな解釈ですわ。
ま、いずれにせよこの手の脱臭システム(?)を知っていてあれこれ思う気持ちが共有できるということがおもろいなぁと思います。臭いけど、どこか郷愁を誘う…何やわからん様になってきましたが、コメント有り難うございます。
投稿: 山本龍造 | 2011年11月10日 (木) 00時31分
うちの社長(82)はあれを臭突と言っています。上のベンチレーターは「風旋ベンチレーター」とか言うなにやら雅趣のある名前がついておりますね。一昔前まではステンレス製の高級なのもあったようですが、今は青いポリ製ばっかりのようです。うちの近くの寝屋川公園の、多分ディーゼル発電機の燃料貯蔵庫だと思うのですが、この高急なステンレス製の風旋ベンチレーターが回っています。
こちらにそれを書いています。
http://tanokenoamura.asablo.jp/blog/2011/01/16/
投稿: たのけのあむら | 2011年11月21日 (月) 10時53分
たのけのあむらさま
あっ、そう言えばたのけのあむらさんもこの回るヤツのこと記してはりましたね。ついついあの珍しい高圧線に気を取られて「風旋ベンチレーター」ことを流してしまってました。すんません。
私もネットで臭突を調べましたら、金属製のものはかなり高いもんなんですね。ポリ性の10倍ほどの価格…ちょっと「趣味でひとつ」とはいきませんね。
しかしホンマ、昔は普通にあったもんが知らん間に無くなってしまって…そらまぁ、生活自体が変わってしまったのですから、当たり前なんですけれどもね。
コメントと情報、ありがとうございました。
投稿: 山本龍造 | 2011年11月21日 (月) 23時41分