防火水槽 72 ■ 平野区流町1-11-19
街中に取り残された風情漂う建物のその横に第72号は佇んでいました。この物件、草に覆われているということもあってか設置されているというより“放置されている”といった印象を受けます。建物に対して平行に置かれていないのも、そう思わせる原因なんでしょう。
…と、投棄されている感じな割に木フタもしてあって現役なのではないかと思わせるもんもあります。ご覧の通りの木造家屋の前ですから、イザと言う時の為に水を溜めてある様にも思われます。
しかしなんですね、こういう感じの家屋ってホント見かけなくなりました。ナミ板も剥げ、その効力を失ったブリキ看板もアクセントとなってええ味を醸し出しています。なお、この場所には石臼も置かれており、ちょっと「いつの時代かな」って感じで…
今が見納めでしょうかね、防火水槽とともに。
(於:平野区) まだまだ農地も多かった頃の名残りでしょうかね。
※2012年頃、建物ごと消失した様子。
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コメント
小さい頃、住んでた一軒家の隣がこんな家でした。
ここまでさびれてなかったけど、ボールが塀を越えて取りにいくと、玄関からいくら呼びかけても返事がない。
誰もいない。
仕方ないから入っていくと土間にかまどがある。
大判、小判の額縁が飾られている。
かといって空き家でわなく、おじいさんが住んでたようです。
しかし、いつ行っても鍵かかってないし、誰もいませんでした。
投稿: わい | 2011年11月29日 (火) 23時52分
わいさま
これまた妙なリアリティある思い出話をおおきにです。
でね、つい先日、昔のことを思い出していたんですよ。それが「昔はよくボール遊びをして他人に家の庭に入ってしもて、ベル押して取りにいったり、勝手に塀をよじ上って取りに行ったりしたなぁ」ということを。何か最近その様な光景を見んように思うんですわ。そう言う遊びをせんのもあるでしょうし、他人の家に入ってしもても取りに行かんのかもしれませんね。
あ、話それました。で、その空き家風の一軒家…気になりますね。わいさんの描写がうまいんでしょう、何か匂いとか空気感まで伝わってくる様に読ませてもらいました。
いつもコメントを有り難うございます。
投稿: 山本龍造 | 2011年11月30日 (水) 23時03分