『御進物用砂糖』…
もう廃業されている風情の家屋の隅に『御進物用砂糖』の文字。一瞬「えっ?」と。ですが…「あぁあぁ、あったなぁ、あったあった」と。
そう言えばありましたよね、そんな砂糖。白とピンクのバラの型絵の入った丸い角砂糖って。あれは、結婚式の引出物かなんかやったんでしょうかね、立派な木の箱に入っていっぱい並んでいたのを思い出しました。今では角砂糖ですらちょっと珍しくなってますが故に、もう、あんな紅白の円形角砂糖(?)もないかもしれませんね。
…とか記しているとどんなんやったか見てみたくなって、googleの画像検索で“進物用砂糖”を調べてみますと、あれっ、私が思っていたタイプのモンとは全然違う砂糖ばっかりです。鯛や花、果物の形をしたビニールに砂糖が詰められていたりしていて…「あぁ、そう言えばあるなぁこんなん」と。
結局ここで言う『御進物用砂糖』というのは、どっちやったんでしょうかね…というより、進物用砂糖だけを商売にしていて成立した時代があったんやなぁと思うと、何とも不思議な気がします。進物で“砂糖”って…皆さん最近もらわはりました?
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コメント
ここで取り扱ってたのは後者かも、とか思いつつ、バラの角砂糖もありましたね。
いつのまにか見かけなくなったモノのひとつですね。
こないだ何かの旅番組で、結婚式の引き出物用の鯛の形のカマボコ(ちょうど進物用砂糖とそっくり)が富山県にあるとか紹介されてましたけど、そういえばそんなんもあったかなとか思ったり。
投稿: ぽんぽこやま | 2011年9月28日 (水) 01時52分
僕は布施に住んでたんですが、確か、「○○紅白砂糖店」みたいに、もろに看板出てたような店があったんを思い出しました。
こんな、めえったに売れへんもんで商売になるんかなぁ?と、子供心に心配してました(笑)
投稿: Anthony | 2011年9月28日 (水) 08時57分
ありましたね。砂糖の引き出物、重たくて使い勝手があんまりよくなくって、困った引き出物の一つでした。今でも、使う人、いてはるんですかねえ。
投稿: がんさん | 2011年9月28日 (水) 11時54分
サッカリンやメチルを知ってる世代として、改めて砂糖は
貴重品やったなあと(勿論メチルは飲んだ事オマセン)
病気見舞いに卵やバナナが喜ばれた時代があったなんて
…物価の優等生や
投稿: 難波のやっちゃん | 2011年9月28日 (水) 19時22分
私はン10年前、富山での結婚式に出たときにいただきました。
しかもその時は砂糖とかまぼこの両方あったと思います(!!)。
重いのなんのって… 途中のバスに置き忘れてきたフリをして帰ろうかと思ったくらいです。
今は…少なくとも大阪では儲からない商品だと思いますが…。どうなんでしょうね。
投稿: ぽる子 | 2011年9月28日 (水) 19時45分
●ぽんぽこやまさま
やっぱり、何か知らん間に姿を消してましたよね、あのバラの角砂糖って。他にも気づかんだけで、色々なもんが消滅していっていることでしょう。で、鯛の形のかまぼこですが、私も見たことある様に思いますわ…って、テレビでの話ですけど。まだまだ地域性は残っているもんですね。
●Anthonyさま
布施にそんなピンスポットなあきないしてはるお店がありましたか!。ちょっとびっくりに思いますが…Anthonyさんが幼少期に思った様なことを、当時の大人も思っていたのでしょうかね。何となくどう儲けてはるかわからんお店ってのが、存在していた気がするんですが、どうでしょ。
●がんさんさま
まぁ、もらっても腐るもんではないということで、何となく存在していたのかもしれませんね。まぁ、今は“絶滅危惧種”でしょう、おそらく。
●難波のやっちゃん さま
そうそう、砂糖が高価やった頃にはそれなりに値打ちあって喜ばれたモンなんでしょうね。言わはる様に、玉子とかバナナとかも、贈り物には使わないですもんね、いまは。贈答に砂糖を使っていた時代…今ではちょっと信じられませんわ。それからもちろん、私もチクロ・サッカリン世代ですょ。
●ぽる子さま
“砂糖とかまぼこ”両方を富山からですか…コンビニも宅急便もない時代、大変やったことでしょうね。その“ン10年前”ってのが、贈答品としての価値があるかないかの分岐点だったんでしょう、きっと。親やじいさん世代には、まだまだ風習も価値もあったんでしょうね。まぁ…もう大阪にはこんな専門店はないのとちゃうでしょうかね。
皆さんこんな記事に色々思い出などを…有り難うございました。
投稿: 山本龍造 | 2011年9月29日 (木) 11時23分