ソース 26 ▲ ヘルメス ウスターソース
その名前からくるイメージもあってか、数ある地ソースの中でも何かと特別視される存在のヘルメスソース。今回はそのウスターをとんかつとドライカレーにかけて味わってみました。
まず色合い。一般的なウスター的濃度といったところ。粘度は、大手のそれに比べるとサラッとした感じです。ビン底を見ると、3mmほど香辛料と思われる沈殿物が溜まっています。以前よりその量が少し減った様にも思いますが、気のせいかもしれません。
次にそのままを。コク、深みはあまり感じられませんが、その分、酸味とスパイシーさのシャープさが際立ったといった印象です。
そしていよいよとんかつに。衣に染み込ませて食すと素材の香ばしさを妨げることなくその存在をあまりアピールしない感じでうまく馴染みました。翌日ドライカレーにかけた時は、ソースに使われている野菜由来の香味が立ち上がり、このソースの持ち味がうまく引き出された様に思われました。
と、今回この様に思いましたが…どうも以前食した時より淡い印象を受けました。まぁ、記憶違いなのだとは思いますが。
などあれこれ感じながら昔のレッテルを探し出して見てみると…原材料が現行品と一部違っていました。大きな変更点は“たん白加水分解物”と“香辛料抽出物”が配合されたこと。このふたつの原材料が以前の味の印象とはやや違ったものに感じさせているのかもしれません。が、それ以上に、レッテル自体の持つ風合いが古いものの方がどこか歴史を感じさせ“本格地ソース”という気分にさせられて現行品より“深みを感じ”ていたのかもしれません。まぁ、そういったイメージもまた、地ソースの味わい方のひとつですからね。
生産量の割にテレビ番組で取り上げられたりで市場に出回ることが少ないと言われているこのヘルメス。会社のことや以前工場に伺ったときの話などは、“ソース 13 ▲ ヘルメス とんかつソース”の記事をお読みください。
名称:ウスターソース 原材料名:野菜・果物(トマト、たまねぎ、りんご)、砂糖類(糖蜜・砂糖・黒糖)、 食塩、醸造酢 、香辛料、たん白加水分解物、カラメル色素、酸味料、 調味料(アミノ酸等)、ビタミンB1、甘味料(サッカリンNa)、 香辛料抽出物 (原材料の一部に小麦、大豆を含む) 製造者:(株)石見食品工業所 大阪市東住吉区住道矢田8-2-21
ヘルメスにまつわる物語は“www.bar-shiga.com”さんの『エルメスとヘルメス〜ソースの神話』へ。
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