防火水槽 41 ■ 奈良県葛城市當麻181
久々に出会った防火水槽は、見ての通りの本格派。まず置かれている家屋が立派。で、モノは石でできており、正面には潔く一文字、“水”と刻まれています。石製の防火水槽ははじめて見たのではないでしょうか。絶対割れたりしなさそうな重厚さ。どうやって水槽にあたる部分をくり抜いたのか。かなりの時間をかけてつくられたものなんでしょうね。しかしながら、まるでセットの様な昔ながらな佇まい…さすが當麻寺のへ続く道沿いと言った感じがします。
本格的なこの物件、さらに軒下にはご覧の通り“水吐龍”と記された…すなわち江戸時代の消防ポンプ“龍吐水”まで吊ってあります。「とりあえず置いとこか」と防火水槽を設置したのではなく、火事に備えて本気で消防を考えてはったんでしょうね。改めて見るまでもなく、確かに本当に立派なお宅ですから、燃えてしまってはえらいことですもんね。
ここ最近はどちらかというと下町に残る防火水槽とばかり出会ってましたけれど、こういったタイプのものも趣きあってええもんですね。末永くこの状態であり続けます様に。
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コメント
こんにちは、初めまして。何時も愛読しております。私も先週の土曜、好天に誘われ上ノ太子駅から磐城駅まで旧竹ノ内街道を歩きました。国道166号線の竹内峠前後は、歩道も無く怖い思いをしましたが、大阪側の春日・山田、奈良側の當麻・長尾と街道沿いの佇まいを堪能しました。
毎度貴殿の着眼点の素晴らしさに笑ったり、感心したり楽しませて戴いております。有難う御座います。
投稿: 難波のやっちゃん | 2010年11月11日 (木) 09時42分
私のブログにコメントをくださるkinsanさんが、大津市歴史博物館の「研究紀要17」に記事を掲載された浜大津の防火水槽⑲が、まさに「水」一文字の物件でした。
そのまま、水!という感じが、いさぎよいですね。
投稿: 荒川防火水槽研究会 | 2010年11月12日 (金) 00時51分
●難波のやっちゃんさま
はじめまして、ようこそ拙ブログへお越しくださいました。こんにちは。
竹内街道は大阪側も奈良側もほんまにええ風情の所が残っていて私も好きなエリアであります。今回は連れの所用に付いて行ってきただけでしたが、あれこれ“発見”ができて…やっぱり小旅もせな、ネタが枯渇してしまいますね。
拙ブログの“着眼点”にも反応して頂きましたこと、とてもうれしく思っています。これからも奇をてらうことなく、感じたままに続ける所存ですので、これからも大阪アホげ、よろしくお願い致します。
●荒川防火水槽研究会さま
お久しぶりでございます。当方近頃全然防火水槽に出会えずでして…ま、探しに行くってスタンスではないのでこんなもんでしょうが。
やはり“水”一文字ってのは、珍しいですよね。それでも浜大津にもあるということは、ある時期、それがスタンダードやったんかもですね。しかしホンマに潔くてカッコ良くて…男前すぎますわ。
お二人ともコメントを…有り難うございました。
投稿: 山本龍造 | 2010年11月12日 (金) 19時12分
はじめまして、ブログいつも楽しく拝見しております。
石製の防火水槽、すごいですね。
機会を作って、ぜひ見に行きたいと思います。
投稿: kinsan | 2010年11月24日 (水) 19時39分
●kinsanさま
はじめまして、ようこそお越しくださいました。ひょっとして“荒川さん”のとこから来てくれはったのでしょうか? だとしたら“防火水槽マニア”で?
石でできた防火水槽は、ほんまに重厚で独特の威圧感があってええですね。
当麻寺はいま、紅葉がとっても見頃らしいので、ぜひ機会があったら見に行ってみてください。
コメントありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
投稿: 山本龍造 | 2010年11月25日 (木) 12時29分
遊廓跡と防火水槽マニアの京都人ですわ(^^ゞ
投稿: kinsan | 2010年11月26日 (金) 19時13分
kinsanさま
遊廓跡と防火水槽好き…そのどっちも京都にはええ風情で残っていそうですね。
京都には縁あってまま、行くこと多いので、これからも他所モン視点の京都ネタが出てくると思いますが、大目に見てやって頂ければ幸いです。
コメントのレス、遅くなってスンマセンでした。
投稿: 山本龍造 | 2010年11月29日 (月) 22時25分
京都ネタ、期待しております。
ところで、12月に京都島原にある「きんせ旅館」さんで、写真集『赤線奇譚』を発刊された木村聡氏と写真展『色里奇譚』を開催いたします。お時間があれば、ぜひお立ち寄りください
くわしくはきんせ旅館のホームページにて。
投稿: kinsan | 2010年11月30日 (火) 18時47分
kinsanさま
http://www.kinse-kyoto.com/blog/2010/11/01/%E5%86%99%E7%9C%9F%E5%B1%95%E3%80%80%E3%80%8C%E8%89%B2%E9%87%8C%E5%A5%87%E8%AD%9A%E3%80%80%EF%BC%8D%E5%A4%A2%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%82%92%E8%A8%AA%E3%81%AD%E3%81%A6%EF%BC%8D%E3%80%8D/
↑これのことですね?
面白そうな展覧会の情報を有り難うございます。展覧会もそうですが、この“泊れない宿”と言う場所にも興味が湧いてきました。
で、ひょっとしてkinsanも関わってはる?とか?
確約はできませんが、行ってみたいと思っています。
コメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2010年12月 1日 (水) 18時46分
ちょっと、関わっています。会期中、ぜひお立ち寄りください。お待ちしております
投稿: kinsan | 2010年12月 1日 (水) 20時13分
kinsanさま
やっぱり関わってはるんですね。できるだけ行く様にします。確約できんですんませんが。
コメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2010年12月 2日 (木) 22時30分