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2010年9月

2010年9月30日 (木)

琺瑯タンクの余生 14 但馬の牛小屋にて

Horo14a Horo14b Horo14c Horo14d Horo14e
 動力農機具がなかったかつてはそのかわりに各農家で1〜2頭飼っていたという但馬の牛も、いまでは何十頭何百頭と飼育するのが主流となっている様ですが、そんな新しそうな但馬牛舎のほとりで琺瑯タンクを3つ見つけました。正式には真ん中の酒母タンクと思われるものは、アルミ製みたいですが。
 但馬でこういうタンクを見かけると「出稼ぎ先の醸造元から分けてもらいはったんかなぁ」という気がしますが…どうでしょう。
 しかしながら、どの様な用途で使われているのかがもひとつわかりません。ま、但馬らしい光景ということでオッケーでしょう。はい。

(於:兵庫県新温泉町)人気ブログランキングへ もひとつおもろないカテゴリですな。スンマセン。

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2010年9月29日 (水)

高松で食楽しみ、ジャンボフェリーで神戸へ。

 高松では前回と合わせて“老舗3大焼鳥店”と呼ばれているらしいお店をすべて行ってみました。どこのお店もタイプが違っていてそれぞれに大変美味しくて安くて…渋い(うち一軒は移転したてでまだまだ新しかったが…)。あまりの渋さに料理の写真を撮るという無粋な行為ができず…ま、記憶の中に留めておくのも美しい思い出としてええもんでしょう。ほか、魚をメインにしている渋い居酒屋にも行きました。
Ho1 Ho2Ho3
 常連率100%に近いそのお店は、広い商店街に続く細い路地奥にあり、ちょっと入るのに勇気が要りましたが、とても親切に接してもらえひと安心。穴子の白焼き、天ぷら、お造り…美味かったなぁ。ちょっと甘めの“金陵”ともばっちり。おまけに財布にもやさしい…こういうひとときこそが、旅の楽しみですなぁ。
 これらのお店情報は、うちのひとがすべてネット上のブログなどで調べてきたもの。やっぱり全然雑誌などの情報ってもう今やあてにしないですね。何の下調べもせず、カンをたよりの店探しも面白いですが、こういうネット上の市井の人の感覚から店を調べるのもおもろいもんです。
Uta Tamo Dantots
 もちろんうどんも食べました。フェリーのも製麺所系のも、ついでに自家製麺のラーメンまで。すなおに美味しいです。が、ちょっと総じてどれも「甘すぎへん?」ってところもちょっとあって。ここに写るラーメンにいたっては「…うっ。甘」。ま、背油系ラーメンにありがちな甘さとも言えますが…甘すぎ。でも、このお店、ごっつい繁盛してました。やっぱり甘めの味つけを好む土地柄なんでしょう。
 フェリーに乗る0時55分まで充分時間ありすぎ…ってことで、健康ランドでひとやすみ。バブル期に竣工したものなのか、昭和のにおい漂う超大型の施設ながら、客がまばらで…うん。ひとりぽつねんと座るお爺さんとか、玄関で抱き合って別れを惜しむ人々がいたりで…どういう使われ方してるんかなぁ。これも社会のいち側面んでしょうな。
Junbo1 Junbo2
 そして日付が変わり高松東港へ移動。ジャンボフェリーで神戸へ。4時間5分の船旅の始まり…と言ってもまぁ、寝るだけ。あ、勿論船内でうどん食ってから寝ました。このフェリーもこれまたびっくりの激安料金を打ち出してはって高松〜神戸間、人だけだと1,475円という価格。最寄り駅までの送迎バス付です。こんなに安いんやったら、これからも高松遊びにこよと思いつつ睡眠。着いた神戸は、まだ、真っ暗でした。
 楽しかったけど、どこか寂しさを感じた今回の旅。9月も末…もう、秋。そらそうかな。

(於:香川県高松市)人気ブログランキングへ 高松の三越で“旭ポンズ”発見!。1本840円也…びっくり。

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2010年9月28日 (火)

続・瀬戸内国際芸術祭2010

 今回の高松入りは、前回訪れることができなかった瀬戸内国際芸術祭2010の会場ふたつの島を巡るのが主な目的。まずは“大島”へ。
Oshima1 Oshima2  官用船に乗って入島…松林美しいそこは道の辻々からたおやかな音楽が流れており…島内すべてが国立療養所大島青松園ということで、全域が国により管理され、そこでハンセン病にかつてかかられた皆さんが生活されているという…こえび隊の方の説明によると、この音楽も後遺症で目が不自由になった方達への道案内的に流されているとのこと。淡々と説明されるその島の歴史の重さ、そこで暮らしてはる人々の気持ちを思うと、先の音楽の調べも相まってさみしく感じられ…芸術祭の観賞という目的であれ、こここそ外せない島やと感じました。当日は男木島が火事で観賞中止でしたので、ここ大島を訪れる人が多かったみたいですが、普段は他の島に比べてひと桁違いの少なさとのことみたいです。この島に関しては「アート観賞」は導入であって、そこから島を知るという流れでええのやと思いました。ま、どの島でもそれでええみたいで、総合ディレクターの北川フラム氏もそのような趣旨のことを語ってはるみたいです。
Artb1 Artb2
 翌日はちょっと贅沢して高速船で“直島”へ。今回の芸術祭にとっての本島みたいなこの島へは今回で3度目ですが、やっぱり今回も以前からと同じ様な印象を受けたのでした。それは…どうもこの地でアート展開を進めるベネッセと島民との融和が感じられないということ。勿論本当のことなんてただの旅人にはわからんのですが、どこか、その島の人々がこの流れを冷めた目で見てる様な雰囲気を感じてしまうんです。ま、あくまでも私見ですが。
Chichu1 Chichu2
 この島の展示物は、ベネッセが手掛ける恒久的作品がメインって感じで、その多くが“撮影禁止”でした。そんな中で一番人気だったのが“地中美術館”。採光窓など以外ほとんどが地中にあるという不思議な空間。安藤忠雄設計のこの中でクロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアのを用いて構成される世界は「はー、ハイアートを目指してはるネンなぁ」と、さすがやと思いました。建物全体がちょっと迷路っぽい作品って感じもありましたし。が、その一方で「?」な感じもして面白く感じました。それは、館内で注意しはる人が、白衣っぽいコスチュームでトーンを落として話す口調が、何とも「宗教施設かここは?」っぽい感じで、正直、ちょっと胡散臭い。勿論そこにある作品から発せられるイメージもそう見えるわけで…まぁ、よく考えてはるなと言えば、よく考えてはるのですが。ちなみにきっぷ売場の人たちも、そういう関係者っぽい制服でした。
 バス停からこの入口までの間に、細長い池を中心としたとてもいい感じの庭があって、そこに蓮が花を咲かせてました。これもやはりその世界観に合わせているのでしょうか。「モネの絵があるから蓮やねんな」とうちのひと。そっか、気がつかんかった。
Senju  今回見た作品の中で、「これはええなぁ」と思ったのが千住博氏の作品。例によって“撮影禁止”。立派な民家を再生させた空間(左の写真)に描かれた襖絵は…本当に迫力があって繊細でかつ斬新で見る角度によって見え方感じ方が違って…う〜ん、やっぱりホンマもんの作家による作品はちゃいますなぁって感じです。ここは、ずっと佇んで観賞していたかった。建物充分に資金をかけて修復再生してあったので、多分恒久展示になるのでしょう。何か心に強くくる作品に出会えた嬉しさを久々に感じた気がしました。もちろんこの建物全体を含めてええ感じです。
Naoshima
 前回の島めぐりとは、打って変わってとても穏やかな気候でとても心地よく回ることができました。やはり暑さを避けていた人々が多かったのか、平日でもどこも大入り。今回は子連れ家族からリタイア組まで「年齢層が幅広いな」という印象でした。先に少し触れました様に、アート観賞しつつ瀬戸内の心地よさを愛でる、これでええんですね。ある種“アートが村おこしに貢献している”わけで、あれこれ思うことも色々ありますが、ええイベントやと思いました。お陰で私もすっかり瀬戸内好きになりましたし。おおきに瀬戸内国際芸術祭。

※参考記事:“瀬戸内国際芸術祭2010

(於:香川県高松市、直島町)人気ブログランキングへおやじの海”は直島発祥やとは、知らなんだ。沁みるなぁ。

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2010年9月27日 (月)

“宇高国道フェリー”で高松へ

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 今回も“とことん船旅”。但馬で一泊のあと、岡山県は宇野港へ向かいました。“宇高国道フェリー”…昔ラジオのCMでよく耳にしたこのフェリー、高速料金割引の余波を受け、四国フェリーとともに3月26日で廃止と2月に発表したものの、何とか“暫定措置”として運航を続けているという…厳しい状況の航路のひとつであります。
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 ちょっとひと気がなくて寂しげな待合室の片隅で見つけたのがこれ。“うた”というネコの家…ですが姿見えず。「おでかけ中 また来てね♪」かぁ。「ブログをしています♪」のコトバに誘われ調べれば“うた”というとてもなごめるええブログが。そこを見る限り、何とも言えん普通で素朴な感じのええネコで…会いたかったなぁ。そのブログ、更新が1ヶ月ほど滞っていて…ちょっと心配。
 フェリーであるにもかかわらず、この航路、何とETC割引を導入して頑張ってはります。もちろん我々もこれを使って乗船。クルマでしばし順番待ちをしていますと魚の行商をしてはる人と思われる自転車が乗り込んで行きました。瀬戸大橋+電車、バスでは…こうはいかんですね。
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 クルマで乗り入れ、客室に入りますと、乗客が思っていた以上に少なく「…」。中央部に位置する売店ではうどんが売られていて「いよいよ讃岐に近づいてきたな」って感じで一杯つるつる。冷凍讃岐うどんのそれは、うん、普通にとっても美味しかったです。売れたのは我々の食した1杯のみ…でした。
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 65分かけてフェリーは高松港へ進みます。確か、昔ラジオのCMでは「宇野〜高松を55分」と言ってた記憶があるんですが…。速度を落として燃料費を抑えているのか、単なる記憶違いか。ま、楽しい船旅、思っていたより10分もたくさん味わえて、ええんですけどもね。
 そんなこと思いながら船内の別スペースに行きますと、船員さんが船内の清掃をされていました。写真は金属部分をピカピカに磨いてはるところです。社員総出でこの航路を維持しようと懸命になってはるんでしょうね。
 曇り空も手伝ってちょっと湿った気分になってしまいました。何とか利潤出るかたちで存続できんもんでしょうか。他所モンながら、瀬戸内の風物詩のひとつとして残ってほしいと強く思ったのでした。

(於:宇野港〜高松港)人気ブログランキングへ 電気代も節約か、高松港のネオン広告、夜になっても暗いまま。

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2010年9月26日 (日)

但馬牛まつり内“酒まつり”へ

 但馬牧場公園で毎年開かれている“但馬牛まつり”、そこで行われている“但馬杜氏・酒まつり”へ今年も行ってきました。
10sake2 現在活躍する但馬杜氏46名が47蔵で醸したお酒すべて(各蔵1銘柄)が味わえるという…って、毎回同じ様なこと書いてますんで、その辺のことは過去の記事を読んでもらいまして、年々本数が減って行くのが寂しい限り。とは言え、このイベント、普通の人にも日本酒マニアにとってもやっぱり凄い面白いと思うんですけど、何故かあんまり県外から来る人が少ないみたいで、とても残念。蔵元や社長からお酒を注いでもらって…という試飲会は数あれど、この造り手である“杜氏さん”から話を聞き、人柄を感じてそのお酒を呑むというのは、滅多にない機会やと思うんですがね。勿論皆さんイチ押しのお酒を並べてはるわけですから、どれも美味しい!それぞれに。ただ、あれもこれもと呑むうちに酔いよいになってくるのが、ちとシンドイというのは、ありますな。
 今回「おもろいなぁ」と思ったのは、全国新酒艦評会、金賞受賞酒コーナーでの試飲。全部で7銘柄あったのですが、すべて味が違う…毎年こんなに味が違ったかなぁ。「正解はひとつ」なモンを金賞酒には感じていたのですが、違ってきてるんでしょうか。ちなみに金賞受賞酒を以下に記しておきます。

  1. 月桂冠 内蔵 “月桂冠” 京都市伏見区 杜氏:小林壽明
  2. 斉藤酒造 “英勲” 京都市伏見区 杜氏:森口隆夫
  3. 田中酒造場 “白鷺の城” 兵庫県姫路市 杜氏:岸 進
  4. 宝酒造 白壁蔵 “松竹梅” 神戸市東灘区 杜氏:三谷藤夫
  5. 山陽盃酒造 “播州一献” 兵庫県宍粟市 杜氏:中井増時
  6. 田治米 “竹泉” 兵庫県朝来市 杜氏:中西 亨
  7. 亀齢酒造 “亀齢” 広島県東広島市 杜氏:西垣昌弘 (敬称略)

10sake1 この会では、銘柄、醸造元、杜氏さんの名が記されたリストが用意されていますので、「あ、あの杜氏さんは今、○○酒造にいてはるんか…」とか、マニアにはたまらん情報源になったりすると思います(=私だけ?)。
 我が大阪の酒ですが、高槻は摂津富田の『清鶴』と『國乃長』の2銘柄が並んでました。大阪と言えば、その昔ほとんどが但馬杜氏による酒づくりだったことを思うと少なくなったもんやとも思いますが…って、蔵元自体が10数蔵しかない現状を思うと、こんなもんなんかもしれません。
 先にも触れましたとおりこのイベント、10年後、20年後にあるかと言えば…どうでしょうかね。今のうちに体験しておかなければ勿体ないですよ、来年も9月下旬にあるはず。ぜひ、行って見て感じてください。湯村温泉も近くでええですよ。

※参考記事
 2007年の訪問記は「おやっさんの、但馬へ
 2008年の訪問記は「但馬杜氏“酒まつり”へ

(於:兵庫県新温泉町)人気ブログランキングへ むかし…酒づくり職人になりたかったなぁ。

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2010年9月25日 (土)

精華小学校の建築勉強会へ

 長屋パトロールに忙しくされている某先生に情報を教えてもらいまして、精華小校舎愛好会による“第1回 建築勉強会”というものに参加させてもらってきました。
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 難波にある元・精華小学校。正直申しまして「暗くて他者を寄せ付けん何かが漂っている異空間が一等地にあるなぁ」程度にしか認識していなかったのですが、今日、色々話を聞いて「へぇ、そうやったんか」と。この立派な歴史ある建物と空間に対してそんな風にしか思っていた自分の物知らずさ加減にちょっと呆れつつ、「何でこんな上質なモンが、隔離された状況にあるのやろか?」と思いました。
 1929年竣工のこの校舎、今日講義された西澤英和氏によると、“大大阪”と大阪に“大”が付いた時代の心意気がこもっているという…って、ホントはもっと広く深く語られたのですが…すいません。具体的には世界大恐慌の翌年という時に、小学校レベルではない大学レベルの校舎を住民の資金で賄ったという事実がその証やとおっしゃってました(当時は自治体が学校をつくるのではなく、地元有志で学校をつくり、それを自治体に運営してもらうというスタイルが多かったそうです)。その頃は“千年建築”というコトバがあり、こころざし高い建築家はずっと残りうる強度のコンクリ建造物を作っていたそうです。
 そんな建築物が、広島の爆心地にもいくつかあったそうで、それらのビルは、原爆という強烈な破壊兵器に負けず、壊れはしたものの、全壊することなく残ったそうです。あの原爆ですら壊れなかった強靭な建物…そんなビルを設計したのが、なんと、この精華小学校校舎の設計をした増田清氏だったと…すごい事実なのに一般人には知られてない現実。私も大阪人としてなさけないなぁと思いました。
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 そんなその筋の先生の説明を受けてから改めて校舎のあちこちを見渡せば「なるほどねー」な箇所がいっぱい。どういう意味でこういう意匠が施されているのかとか、その意匠、造りにがどんだけ深く考えに考え抜いてできたものなんかもちょっとだけ理解できて…「うん、やっぱり自分の感覚だけでモノを見るのは、ええ時もあるけど、それがすべてと思わんほうがええな」と思わされました。天井が高くて重厚でええ材料が使われていて…多感な子供がホンマもんに接して過ごすって、ええ意味で贅沢な時代があったんですね。
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 校舎から校庭を見下ろせば、ご覧の通り発掘調査が行われています。この会を仕切られている分田氏の話では、元学校のあるこの地は、市の財政難により数年後の売却が決まっているとのこと。それに向けての準備としてこういう様なことが行われているそうです。
 この地の売却を既に決めている市は、いろいろその売却に対して不都合なアンケート結果とかを公表せずにいるのではないかという話も聞きました。うーん、ナンダカナー。そんな話を耳にすると、一応競売とするということでも、もう既に売却先が決まってるのではないのかと勘ぐってしまいますね。
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 まぁ、こんな立派な歴史ある建物と空間を売ってしまってええのかと思わずにはおれません。それより、今日の今までここのことをさっぱり知らんかった私みたいな人にももっとここのことを知ってもらう必要があるのではないかと強く感じました。
 学校の門を出ると、そこは街の喧噪、人いっぱい。この門ひとつ隔てたこっちと向こうではまるで別世界。そういう私も40有余年ずっと向こうしか知らんかった訳で…愛すべき大阪のこと、もっと知らなあかんなぁと思わされる1日となりました。

(於:中央区)人気ブログランキングへ 今日聞いた話の1000分の1も記せてません。興味ある方は第2回勉強会へ、ぜひ。

※しばらくまた更新途絶えます。コメントの公開も遅れますが、ひとつ宜しくお願い致します。

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2010年9月24日 (金)

セブンアップの看板、元食料品店に残る。

7up 7up2
 高層マンションに背を向けて佇む昔ながらな食料品店…って、今はずっとシャッターが閉まっていてやってはれへん気配なんですが、そこにある看板にセブンアップの広告が記されていて…あぁこれまた懐かしい感じ。
 色あせてラムネ色の瓶になってしまっているけど、この緑色の瓶に入ったセブンアップって、なんか独特の位置づけだったなぁ。当時同じ様な商品に、コカコーラ社のスプライトがあったけど、それよりマイナーでかつ、何故かどこか懐かしい風情を漂わせているなぁと感じたものです。その懐かしさは、サイダーとかラムネとはちょっと違う懐かしさ。そうですねぇ、何となく“1960年代アメリカン”な感じがしたのかなぁ。プリント瓶に印された炭酸の気泡のつぶつぶとかロゴの感じとか、何ともその当時でも「古っちい…でもええ感じ」と思ったもんです。いま思ったんですが、日本酒の1合入り徳利形プリント瓶の持つ雰囲気も、あれにはあったなぁ、解ってもらえないでしょうが。
 どこかマイナーな存在だったというのもそういう印象に輪をかけているのでしょう。相変わらず見かけんセブンアップ…って、あのスプライトが廃盤になったみたいですから、やっぱり日本では三ツ矢サイダーとキリンレモンが強いということでしょうか。ハイカラでマイナーでレトロなセブンアップ、あのグリーン瓶ラッパ飲みしたいなぁ…って、今日からいきなり寒なって、欲しくないですけれども。

(於:東成区)人気ブログランキングへ ファンタとか、最近はみな“微炭酸”になりやがって…つまらん。

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2010年9月23日 (木)

法円坂住宅の空地、植物園の温室みたい、かも。

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 大雨も午前中で終わり、降ったり止んだりの今日の午後、市営法円坂住宅をちょっとうろうろ。“住宅”と言っても新棟への建て替え準備で空地が目立ちます。そんな空地は鉄板の壁で囲われているのですが、所々、透明のプラスチック板になっており、中が見える様になっています。中は…雑草だらけ。ですが何となく植物園の温室に見える不思議な光景。「雨のせいで湿気多くてベタッとした感じが温室っぽいのやろな」とか思いましたが、その感じが全然写真に写らなくて。透明プラスチックの存在も…全然。
Hoenzaka2 Hoenzaka3
 何となく説明されると「そうかいなぁ」程度にしか解りませんね。チカラ不足やなぁ、アカンなぁ…とか思いつつ、なんとなく伝わる気もしてきたな。今日1日の気分までもが写ってる気がしてきた…って、何のこっちゃ。まぁその、自転車で遠出したかったのにできんかったモヤモヤとかがやねぇ、うん。

(於:中央区)人気ブログランキングへ 何とも非生産的ないちにちにしてもた。雨も手伝って、陰気な気分。

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2010年9月22日 (水)

ネコ2匹、悪さ中。

Warukoneko1 Warukoneko2
 東横堀川にかかるある橋の南西たもとの空地にいつもネコが数匹、目立つことなくひっそり佇んでいます。
 先日も4匹発見。遠目に見ておりますと、やや大きめのホルスタイン柄子ネコ2匹が何かに取り憑かれた様に後ろ足で立ち上がってずっとゴソゴソしておりました。薄暗くて遠くて何をやってるんかわからんままとりあえず写真に撮って見てみると、どうも水道管の凍結防止のために巻いてある断熱材を競う様にボコボコにしとったみたいです。写真で見る限り、自重をも駆使して引きちぎっております。誰にも見られてへんと思って悪いことしやがって。しばらくしたら疲れ果てて何事もなかったかの様にそこに佇んでましたけど…悪モンですな基本的にネコは。にゃーにゃー甘えつつ害獣な一面をひっそりと…かなんヤツ。とは言え、自分に害が及ばん限りその行動、オモロいもんですわ。こっちも勝手者で…同じ様なモンかも。

(於:中央区)人気ブログランキングへ ちょっと解りにくいなぁ。本来動画ネタか。

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2010年9月21日 (火)

暑さで文字もひからびて

Atsu2 Atsu1Atsu3  今夏は暑すぎてまさに看板まで熱々になってたんでしょうなぁ、文字までひからびて。しかしながら趣きある変化を遂げてるなぁ…とか思ってみてましたらこの看板、市内局番が3ケタ。まぁ、11年も経てばこういう風になるかな。カッティングシートの切り文字による看板は手描きのそれに比べて「味わいないなぁ」と思ってましたけど…うん、これもええ感じや。

(於:東成区)人気ブログランキングへ いや、けどやっぱりこの夏の暑さが原因やないかなぁ

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2010年9月20日 (月)

紙製の私製(?)道路標識

Yajirushi1 Yajirushi2
 今まで何度もお世話になっているはずの道路標識、昨日,クルマで待機中に何げに見ていたら…「ん?これ、紙やん」。
 それなりに馴染んで…前からこんなんやったかなぁ。誰が設置したもんなんやろかなぁ。嘘っぱちなことが記されている訳でもないし、警察もほったらかしてるんか。どこも財政難の昨今ですから、こんなんでええんちゃいます?

(於:中央区)人気ブログランキングへ 私道多い新興住宅地には、まぁありそうな気もするが。

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2010年9月19日 (日)

中央大通の歩道、再検証の結果、!。

一昨日の記事“日生球場跡。”、そしてそれに続く記事“そしたら谷四にも球場あったん?”の内容に関しまして、りばーさいど様より
「このタイルは、谷四から森ノ宮まで、ずーっと繋がっているはずですから、やはり日生球場があったことを意味しているのだと思います。」
とのコメントを頂きました。「そっか…ちょっと考察不足やったなぁ」と反省。今日、改めて中央大通の歩道の検証に行ってきました。改めて見る中央大通の歩道…いろいろありました。
East_3 Mid1 West1
  まず、話題にしました球場っぽいデザインの左のモノ、これは、森ノ宮駅前から西へ谷町筋の谷町四丁目を超えて、松屋町筋まで施工されています。
 次にそれより西、ここは写真の真ん中の円形のヤツ、似ていますがやや違いますね。これが、阿波座の新なにわ筋まで続きます。そしてそれ以西は、これまたちょっと雰囲気の違う右端の写真の様のスタイルになっていました。
 「ちょっとした工夫が、こんな歩道にも施されているねんなぁ」と、「お金かかけてるなぁ」と思いながら見ていましたが、こんなイレギュラーなパターンの歩道が眼に入りました。
Mix  ここだけ“?(はてな)”形。うっかりか?それとも職人の確信犯的お遊びか?。ええですねぇ、こういうお仕事。ちょっと和みつつこのパターンを探すと、とりあえず2ヶ所見つけることができました。
 「こういう風にアレンジできるってことは…ひょっとして…」。球場型も円型も、その変形も同じ形状のモンからできているのとちゃうかと思いつつ半信半疑。頭ン中であれこれ組み合わせてみたものの、もひとつ確証が得られず、帰宅後、パソコンで色々部分を検証してみましたところ『同じパーツの組み方違いや!!』と、わたくし的に大発見。
 ということは、森ノ宮から松屋町筋まで球場っぽい施工にしたんは…やっぱり意図的の様なたまたまな様な。ただ、不思議なのは、森ノ宮以東は全然このスタイルの舗装ではなくて…ちと残念な気もします。ここから東は“区”が違うというのもあるのかもしれませんね。
 大通りを通ることが少ない上に、路面見ながら歩くことが少ない私にとっては、今日のひとときはちょっとした発見ができて嬉しい限りです。りばーさいど様からのコメントのお陰です。おおきにりばーさいど様。
 ま、今まで地下鉄内のタイルのチェックはしてたんですけど、歩道も色々あるとはね。もし、この手のこと、興味ありましたら過去の記事“地下鉄通路のタイル貼り間違い”もご覧頂けると幸いです。

(於:中央区、西区)人気ブログランキングへ もっとほかのパターンもどっかにあるんかなぁ。よう考えんけど。

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2010年9月18日 (土)

そしたら谷四にも球場あったん?

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 wikiの記事に納得し、昨日の記事の通り日生球場に模してこういう舗道のデザインを森ノ宮あたりの歩道に施工しとったと信じていたこの夏、何げに自転車乗ってましたら、他所でもこの野球場っぽい舗道に出会いました。ここは谷町筋と中央大通りが交差する“谷町四丁目”。この地にも野球場があったんか…って、否々。いや、なかったと思うだけで、あったんかもですが。
 先のブログでのリンク先の内容が正しいとすれば、このブロックを発注したものの、余りがでたので同じデザインで谷四も舗装した可能性もありますが…うん、たまたま“それ風”なブロックを使っていて、森ノ宮の方を「日生球場のイメージを模した」とこじつけているのかもですな。これも…ある意味“都市伝説”のひとつかもね。

(於:中央区)人気ブログランキングへ 今夜のNHK-TV“ワンダー×ワンダー”、色々思うなぁ。また改めて吐き出すとしよ。

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2010年9月17日 (金)

日生球場の跡。

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  “安い駐車場を見つけとこ”と、森ノ宮あたりをうろついていますと、妙な土手とその中に広大な更地…ほんの一瞬「何かいな?」と思いましたが、「あ、そうか」と。日生球場の跡地でした。
 その球団の沿線に縁があるというだけのにわか近鉄バファローズ贔屓だった私には、“日生球場”というのは環状線のホームに見える“今日の試合”と記された掲示板を知っている程度で、野球観戦をしたこともなく、そこが賑やかだった記憶もありません。こんな駅前の一等地が、まだこんな状態で残っているんですね。
 入り口だったところや、階段の跡は「あぁ、こういう風になってたんか」と思いましたが、この、土手が築いてあるのが「何なんやろか?」って感じです。表面はコンクリートが吹き付けられています。帰宅後調べますと、この球場は、観客席にあたる部分を鉄筋コンクリ造などではなく、盛土にしていたとありました。これは…当時資材不足でこういう工法をとったのか、それとも埋蔵文化財の関係で、それらにダメージを与えなくするためなのでしょうか。観客席のない土手…なかなか妙な状況です。
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 球場まわりを散策すると、電柱の銘版や看板など、まだ当時を思わせるものがいくつか残っていました。“場内で物を投げたり…”、ま、どこの球場もこんなもんかもと思いつつ「近鉄っぽいかも」とか思ったり。そう言えば確かこの球場でホークスの王監督がタマゴ投げつけられたんやんなぁとか私にとって数少ないこの球場の歴史を感じておりますと、「ん?これは??」という歩道のタイルを見つけました。
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 「何となく球場っぽいデザインやん、この歩道」…。そう思って見ると「でしょ!」。国か府か市か知りませんがこういう粋な工夫をするんですね。「よぉできてるわ」と思ってwikiで調べるとやはり球場を模しているとか。うまいことできてますなぁ…と感心しとったんですが…「ほんまかいな?」。「ん?」…その話は、また明日。
 そうそう、この日生球場跡の駐車場ですが、24時間止めて800円。確か、別の法人がやってたとこは出し入れ自由でこの価格やった…気がします。なんせじつは初夏に行ったネタでして記憶曖昧。いずれにせよお得な価格。大阪に車を長期止めておくお方にはおすすめでっせ。それから…ここの現状、googleマップで見た方が面白いですわ。

(於:中央区)人気ブログランキングへ 10.19の時は、盛り上がったなぁ、わしも。

※関連記事:『そしたら谷四にも球場あったん?』・『中央大通の歩道、再検証の結果、!。』も合わせてお読み頂ければさいわいです。

 

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2010年9月16日 (木)

シャッター上のおしゃれ招き猫

Nekomode1 Nekomode2 先月行った今市商店街は残念ながら定休日の店が多くてつまらん気分。人通りの少ない商店街を歩くって、気分やや滅入りますなぁ…てなこと思っていましたら、こんなネコの絵発見。リアルでないけどリアルの様でかなり独特。それなりにかわいい“ええしのおしゃれネコ”って感じ。ここ、婦人服のお店やというのに服を着てないのも考えてみたらちょっと変わってるかもね。
 シャッター閉まってたお陰でええもん見ることができた。定休日の商店街も悪くない…いや、やっぱり開いてて賑やかなほうがええ。なんぼネコに招かれても、入られへんもんな。

(於:旭区)人気ブログランキングへ 手が1本、足も1本?、このネコ。

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2010年9月15日 (水)

月組公演“ジプシー男爵/Rhapsodic Moon”

Dzb  オープニングからしてかっこええわぁ、体型も含めて(?)何とも堂々と心地よい深みを軽やかに演じてはって…霧矢大夢さんは3番手時代からですが風格があってスカッとしますわ。歌もうまいしね。
 やっぱり最近の月組は“霧矢大夢さんのためにある”という感じでしょうか。正直申しまして魅力ある登場人物がひとりというこの演目、今の月組ならではやなと思いました(=宙組では考えられない)。こういう言い方をするのもなんですが、やっぱりここの2番手3番手はなんか(私には)ちょっとまだ全然魅力なくて。“若くで抜擢”もええんですが、まだ、もひとつかも…な感じ。ま、その道の専門家がこの龍真咲さん、明日海りおさんを押してはるんでしょうから、きっとええもんもってはるのでしょう。ですから私の目が節穴ってことやとは思うんですが。こういう大抜擢も100周年の時の布石なんかもしれませんね。その流れの中でちょっと“はじき飛ばされた感”のある青樹泉さんが気になるところ。顔小さくて抜群のスタイルやのに、その扱いが5番手か…ま、前半のミュージカルでは、それなりの役をもらってはったから良しとしましょうか。もうちょっと表情にゆとりを感じることができたら、もっと気になるひとのひとりになるでしょうなぁ。あの“大坂侍”で見せたコミカルさ…懐かしいですわ。
 2部のレビューは…そつなく上品にまとまった感じでしょうか。ま、こちらもやはり“今の月組”な感じでした。
 ちょっとこの夏、ヅカ観劇しすぎました。で、あれもこれもと見た中で、誰がいちばん心に残ったか? これが不思議と、酷評してしまった出し物“銀ちゃんの恋”のヤス役、北翔海莉さんやったなぁと思ったり。(私にとって)もひとつな出し物の中でもその存在感と演技が光る…やっぱり、この人ええなぁ。あ、今回は月組の話でしたね。ま、氏も“元・月組”ってことでひとつお許しを。

人気ブログランキングへ 御崎恵さん、最近見かけんなぁ。

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2010年9月14日 (火)

ソース 19 ▲ 羽車ウスター・熟成ソース

Haguruma Haguruma3  “熟成”の文字、パッケージの見た目からして、ちょっといわゆる“地ソース”の範疇に入らない風情の羽車ウスター、今回は“ソースカツ丼”に使って試してみました。
 まずは、そのままで。前回のブラザーソースと比較した結果、ま、ひとことで言えば「大人なソースやなぁ」って感じ。スパイスのよく効いたシャープな味わい。酸味が前に出ることのなく、旨味がそこそこ感じられるのに、ドライな印象が残ります。こう書けばどこか「馴染めないのか?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。沈殿物もそこそこあって、自然なとろみも心地よく…レッテルのイメージ通りの本格派っぽいソースです。ある種“男のソース”って感じ?って、何が“男の”やねん。
Haguruma2 で、次にカツとキャベツにかけて食してみますと、揚げモンの香ばしさとええハーモニーを…って、大体、どこのウスターでもそうですわな。グレードは違うと思いますけど、ここハグルマのウスター、「2度づけおことわり」で知られる新世界はジャンジャン横丁の有名な串カツ店2店でも使われているみたいで、ここのソース瓶を確認しています。ま、そのまま使ってるのかどうかは、解りませんが。
 今は和歌山県下に工場を置くハグルマ。元々は大阪南区に生まれ、戦後堺で発展した会社みたいですから、これはやはり“大阪のソース”といえるでしょう。“JAS特級”と王道を行く大阪ゆかりのソース、今度はここの業務用を試してみたいと思います。ま、そのうち見つけることができたらの話ですが。

名称:ウスターソース 原材料名:野菜・果実(トマト、りんご、たまねぎ、その他)、醸造酢、砂糖、食塩、香辛料、たんぱく加水分解物、カラメル色素、調味料(アミノ酸) 製造者:ハグルマ株式会社 和歌山県紀の川市西三谷…

人気ブログランキングへ この“熟成”の2文字、カゴメが“醸熟”、イカリが“熟味”を名乗り始めたときの名残りでは?。

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2010年9月13日 (月)

お行儀よき人々とイヌ2匹。

Hitotoinu いつも通りどぉってない光景なんですけど、なんか妙にみんなお行儀よくて変な感じ。私は目視で安全確認できたら赤信号でも全然渡りますけどね。昔々、高校生の頃「信号は自己の判断能力を低下させる」などと言ってたけれど、一定のルールに基づかんことには社会は成立せんわけで…なんて、今も考えてないなぁ。これが“大阪ルール”やと思ってますんやが、ちゃいまっか?って、まぁ…ちゃいますわな、一応。

(於:中央区)人気ブログランキングへ お子様いてたら話は別、法令遵守。

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2010年9月12日 (日)

業界団体の会館 28 ◆ 小豆島建設会館

Img_1913 小豆島にも業界団体の会館があったというだけです。小豆郡建設業協同組合が入っているみたいです。
 見つけてしもたのでカテゴリがある以上載せなアカン気がして…駄ネタをすんません。
 気がつけば10回目となる瀬戸内島めぐりネタ。これで最後。長々とお付き合い頂きまして誠に有り難うございました。明日から大阪アホげ、再開です。

(於:香川県土庄町)人気ブログランキングへ 毎日更新のためのネタみたいで…本末転倒気味。

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2010年9月11日 (土)

小豆島の塩田跡

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 小豆島でこんな光景を見つけました。浜に面した池の様なその場所には木屑が散乱しており、丸い桶や電柱跡みたいなものも見受けられます。ほったらかしにされた風情のこの池、どうやら塩田跡の様です。が、それを示す看板もなくて…もったいないなぁ。これも大切な産業遺産やないのかなぁ。
 干上がった地面のひび割れた部分が白くなっていて、「これは塩の結晶か?」と思いましたが、どうかなぁ、まぁ、きっとそうでしょうが。
 昔、スペインへ行ったとき、列車から見える荒れ果てたさみしい景色が延々と続いてしみじみした気分になったことを思い出しました。その光景も塩田跡でした。
 水質汚濁という問題もあったのかと思いますが、当時の専売公社が“イオン交換膜製塩法”一本にしてしまったことが、今となっては残念なことをした気もしますね。こういうところで塩が作られていた…保存してキレイな観光施設にする必要は全くないんですが、やはりもう少しその事実をアピールしてもええのではないでしょうかね。ええ遺産やのに…もったいない話ですわ。

(於:香川県土庄町)人気ブログランキングへ たとえ看板を設置するとしても、“保存”はしてほしくないかもね。

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2010年9月10日 (金)

醤油の郷、小豆島。

 小豆島はオリーブ、そうめん、そして『醤油』の郷。
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 銚子、龍野と並ぶ3大醤油産地の小豆島。まずは大手メーカーマルキン醤油の記念館へ。あれだけ大量に売ってはるのですから、近代的な工場がドカンとあるのかと思ってましたら、意外にも昔ながらな蔵がたくさん並んでいてちょっとびっくり。中では昔風な職人さんが法被前掛け姿で…は、ウソ。これは山本龍造。
 この記念館で流されていたビデオによると、大坂城築城のため小豆島へ採石にやってきた大名らが持ち込んだ紀州、湯浅の“醤”というものの存在を知り、湯浅に習って醤油がこの地でも造られ始めたとか。あと、赤穂の塩職人が小豆島に移住して塩田を作ったのもこの島が醤油の産地になった理由とか。
 この記念館に飾られた古い看板の中に、こんなコトバを見つけました。『天下一品 大量生産
。その昔は大量生産であるということが一流の証だったということでしょうね。時代が変われば価値観も変わるもんです。ちなみにこのマルキン醤油という会社は、銚子や野田(ヤマサ、ヒゲタ、キッコーマン)に規模でも対抗するために島民や醤油醸造家が出資して作った会社ということですから、やっぱり“大量生産”が売りだったんでしょう。
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 次に訪れたのは山手にある極小…というか完全手づくりな風情漂うヤマロク醤油さん。見ての通りの天然醸造。丹波の黒豆を使った本醸造で2年、再仕込醤油で4年の歳月をかけるという本格派。超スローフードですな。30代と思われる方が、伝統を受け継いではります。えらいなぁ。
Shoukin Hishio
 ふたつ見学したあとしばし散策。これがねぇ、とってもええ感じ。醤油蔵がたくさんあって、それぞれから何とも言えん香ばしい醤油というかモロミの芳香が漂ってきてちょっとうっとり。「こんなにたくさんの会社があって…それぞれに販路あるんかなぁ?」と心配になるほど、あっちもこっちも醤油しょうゆ。醤油から派生して佃煮もこの島の特産品となっています。
 帰ってさっそくヤマロクの本醸造醤油で瀬戸内産のシャコなどを食べました。う〜ん、やっぱりその深みがちがうなぁ。でも、1リットルPET入りが特売日やと100円で売ってるマルキン醤油も…この価格でよくこの味出してるなぁ。どっちも…それぞれに存在理由がありますわ。しかし何です、「1リットル100円」は、ヘタをすればミネラルウォーターより安いわけで…考えさせられますわ。

(於:香川県小豆島町)人気ブログランキングへ もういっぺん行って、各蔵回りたいわぁ。

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2010年9月 9日 (木)

ネコもイヌも 日陰に非難 酷暑すぎ

Natsuneko Natsuinu
 酷暑残る9月の離島。人間ももうヘトヘトでしたけど、ネコもイヌも、日陰に非難してその活動を休止してました。みんなしんどいねんなぁ。ちなみに、左は“犬島のネコ”…どうでもよろしいか。

(於:岡山県岡山市、香川県小豆島町)人気ブログランキングへ イヌの群れ、ちょっと怖い感じがした。

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2010年9月 8日 (水)

飛び出し爺ちゃんは飛び出し婆ちゃん

Tobijii Tobibaa 先の瀬戸内旅は豊島で飛び出し爺ちゃん発見。「おっ、これはオモロいわ」と撮ろと思ったものの、ホンマもんの爺ちゃんやおっちゃん居てはって気まずいし…一度は諦めたものの再挑戦と戻ると、状況変わらず。自販機でジュース買うフリして2枚…お?裏は婆さんや。
 高齢化と過疎化が進む離島の現実が、これかと思うとちょっと笑えない部分がありますなぁ。あぁ、だんだんさみしいなってきました。
 ちなみにこれは珍しいと思ったものの、小豆島でも見かけましたので…瀬戸内の島か、香川県下では普通に見かける爺ちゃん婆ちゃんなのでしょう。ま、でも、大阪モンには…やっぱり珍しいわ。

(香川県土庄町-豊島)人気ブログランキングへ このふたり、兄妹って感じ。

※“飛び出しネタ”、ほかには2010年2月18日記事『飛び出し嬢ちゃんか』と、2010年7月24日記事『あの“元秘書”ちゃう?、この飛び出し嬢ちゃん。』があります。よければ合わせてご覧下さい。

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2010年9月 7日 (火)

宙組バウ公演・蘭寿とむコンサート「“R”ising!!」

Rising 元々月組中心に観ていた私ですが、北翔海莉さんの組み替え以降、この宙組にハマってしまいまして、「ここの2番手さん、ゴツっとしてて個性的な感じ」と蘭寿とむさんも気になりだして、蘭寿とむコンサート「“R”ising!!」に行ってきました。
 しっとりと大人な構成に私は感じました。どういうお方か勿論知りませんが、氏の持つまじめさ、誠実さみたいなもんがそのベースにずっと流れていた様な感じ。ショーとしては満足でしたが、うむ、そうですね、“蘭寿とむコンサート”と銘打ってやらはる興行なんやし、フリートークの時間とか入れて、そのお人柄なんかも感じたかった気がします。そういう時間を割かないところが、このお方の真面目さの現れなのかもしれませんが。
 普段の2番手として舞台に立ちはる時の様な深いゴツっとした個性をもうちょっと見たかったかな…まぁ、2番手ってポジションが、比較的そういうキャラを出しやすいというのもあるんかもしれませんが。ホンマに“男っぽい男役”なこのお方、これからも期待して見て行くことにしましょう。

人気ブログランキングへ 拍手も手拍子もせん観客って…なんかなぁ。

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2010年9月 6日 (月)

大声で非常をお知らせラブバード

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 これ、先の瀬戸内旅で犬島から豊島の移動に乗った船に掲げられた“非常の際の心得”。間違ったことは何も書いてないけれど、伝達方法のアナログさが…たまらんなぁ。船名『ラブバード』。どこかちぐはぐ。

(於:岡山県岡山市)人気ブログランキングへ 発声練習も必須ですな、ここの船員さん。

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2010年9月 5日 (日)

瀬戸内国際芸術祭2010

 今回の“瀬戸内島めぐり”、本当の目的は、びんみんさんから頂いたコメントの推測どおり、「瀬戸内国際芸術祭2010」を見て回るためでした。
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 100点近い作品が瀬戸内の7つの島と高松港周辺で展示されるとあって、「じっくり見て」というよりは「サッと見て体感する」と言った風にそれらの作品と対峙してきましたので、あれこれ感想を述べるに至らずというところでしょう。とは言え、ま、思ったこと色々以下に。
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 完成度高い作品からそこそこの作品まであって、それがまぁ「はぁ?」でもあるんですが、逆に気張らずにふらふら観ていける気楽さが良い様にも思います。
 数ある作品の中で、やはり「ええな」と思えるのは、「この瀬戸内のこの島の、ここで展示している意味」が感じられるものでした。材料を島で見つけてきたり島民に分けてもらったり、地元民+有志で作り上げたものなどは、色んな意味で素直に「ええなぁ」と心に入ってくるのですが、そうでもない作品も…ま、ありました。
 恒久的に作った作品は別として、多くの会場は民家の廃屋だったのですが、この家屋に対しての作者の態度もやはり二分化されていた様に思います。建物とそこに息づいていた歴史に敬意を払った作品には癒されますが、「もう廃屋やしな」と土足でそこに踏み込んでいるみたいな「“家”に対する冒涜やん」と思わせるものもまぁ見受けられ、後味の悪さも感じずにはおれませんでした。
Siaf11  今触れました様に廃屋や廃校跡が会場になっているということ自体が、やはりとてもいろいろ考えさせられて。それぞれの作品にはそれぞれのメッセージがあるのでしょうが、この芸術祭全体のかくれたテーマ、メッセージというのは「(東京)一極集中がもたらす残酷さ」なのかもしれんなと思いました。
 今回行ってみて感じたこと、ほかには「20〜30代前半の人が多く訪れてはるなぁ」と言うこと。ま、平日にこういう行動をとれるおっさんおばはんはなかなかおらんでしょうけどもね。で、その彼ら彼女らが概ね“感じがいい”。こういう催しに来る人種だけがそうなんかもしれませんが、やっぱり最近の若い衆は「我がが我がが」ととんがった個性を打ち出すより、まったり“調和”することを良しとしてるのかもなという感じ。私が20歳前後の頃とは全く違うそのスタイルに「最近の若い奴らは…ええやん!」と思いました。山本龍造の青春、何をあんなにとんがって、薄っぺらい“個性”“感性”なんてコトバの上で踊っていたんかなぁ。恥ずかしいわ。
 もうひとつ、その来てる連中の多くが“デジタル一眼レフカメラ”を首からさげていたこともちょっとした驚きでした。そんな中でもミラーレスの一眼、中でも宮﨑あおいさんよろしく『オリンパスPEN』をさげてるおねぇちゃんの多いこと。あのカメラを最初見たとき「こんなイモっちいカメラ、若いのに受けまっかいな」と思ったんですけど…すっかり市場の感覚からズレてるねんなぁ。
 あれこれ色々感じて考えさせられてええ旅となりました。
Siaf12  長くなりましたが最後に、数ある中からあるお方の作品をご紹介。
←これ、全部“土”。瀬戸内地域にある350の自治体から600ヶ所の土を採取して並べてあります。何かね純粋に「へぇ〜」って感じ。「土って…茶色でせいぜい灰色か赤茶けた色のもんやん」と思っていた自分の認識のダメさというのも思い知らされましたし、「芸術って何なん?」のことも再考させられましたし、この“土と生命の図書館”の作家の栗田宏一氏という方が同年齢という事実も…「わし何やってんの?」な感じで…いろいろ心にくる作品でした。小豆島の“肥土山・旧大鐸小学校”の図書館に展示されています。
 会場7つの島のうち、残るは大島と直島。あと高松港周辺がまだ見ぬエリア。今月下旬に行く予定ですが…涼しくなってるかなぁ。

(於:香川県高松市、小豆島町、土庄町)人気ブログランキングへ 島歩き イベント中は 怪しまれん

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2010年9月 4日 (土)

宙組・梅田芸術劇場公演“銀ちゃんの恋”

Ginkoi 「何でこんな演目をタカラヅカでやるんやろ」ってのが正直な感想。お芝居であってミュージカル的要素がかなり少なく、「ちょっとなぁ」な印象が残る公演でした。
…てなこと思いましたけど、その「タカラヅカ的」と言うものを、観賞者側が決めてかかるというのも変な話ですかね。興行する側が「今度の出し物はこれや!」と、その幅広い可能性を試してはるのに、そんなこと言うてはあきませんね。てなわけで、「私の好みの出し物ではなかった」という、ただ、それだけです。
 で、帰って調べますれば、この演目、これで3回目なんですね。しかも大空祐飛さん主演で2回目…そうなんか、それなりに評判ええ出し物なんかぁ。ちょっと信じられん気がします。
 結局やっぱり愚痴になってしまいますが、物語の内容にも登場人物のキャラにもこの2010年という“今”が感じられなくて…。ま、最後に舞台に出てくる“階段”を“大劇場の階段”に見立てた演出に“タカラヅカがタカラヅカをパロディにしている”ニュアンスが感じられたのは、面白いとも言えましたが、後々色々考えますに…それもどうだかなぁ。
 ぐちゃぐちゃ文句を並べましたが、眠気も起きず、それなりに楽しいひとときではありました。勿論いつも感じる“大味”北翔海莉さんの守備範囲の広さとその歌唱力の高さに、今回も「やっぱりええわぁ北翔さん♡」と思うのでありました。こんな実力派でもまだ三番手。あと数年で宝塚歌劇100周年。その時「“トップ中のトップは北翔さんで”ということで取ってあるんかもな」とうちのひと。そうかもしれませんね。とりあえずその日までは、ずっと追いかけまっせ、タカラヅカを、そして北翔さんを。ついでの様な書き方になってしまいますが、大空さんも益々トップの風格が板についてきて、ええ感じ♡と思いました。宙組、次は…バウホールでの蘭寿とむさんのコンサート、こっちも楽しみ楽しみ。

人気ブログランキングへ 月組時代、何かの演目でエトワールやってはった大空さんが…懐かしわ。

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2010年9月 3日 (金)

瀬戸内島めぐり、3日目。

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 『小豆島』…その名のイメージから「ちっちゃい島なんやろな」と勝手に思い込んでいたのですが何のなんの。街もあって景色も良く、産業も盛んな、これまたやっぱり豊かな島。40余年ぶりの訪島は、はじめてみたいなもんでした。
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 島のいたる所に石臼が使われることなく放置されていました。家庭用のそれとは違って写真のとおり、大振りのモノ。これは地場産業のひとつ『素麺』用に、小麦の製粉に使っていたものではないかと想像しましたが、検証せんまま。せっかく“甚助”という製麺所直営店で素麺食べたのに訊くの忘れてました。シコシコと表現したらいいんでしょうか、コシがあって大変美味でした。
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 『醤油』をはじめ、小豆島では色んなものを見ては小発見もあったので別の回にまわすとしましょう。
 帰りは高松まで高速船で行き、焼き鳥食べてフットバスで難波まで。金券ショップで乗車券を買えば激安ということもあってバスにしました。明石海峡大橋経由、4時間弱で大阪。はやくて便利やなぁと思いつつ帰宅し新聞やニュースに目を通すと“たこフェリー、筆頭株主撤退の意向”の知らせ。複雑な気分。仕方ないんかなぁ。ナンボ風情あるからと言って、“籠”や“馬”で旅をするなんて今ではないのと一緒のことかもなぁ。やっぱり船旅、今のうちにしとかなければ。宇高国道フェリージャンボフェリーも乗りに行っとこ。

(於:香川県小豆島町、土庄町、高松市)人気ブログランキングへ 高松も 焼き鳥美味く 気に入った

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2010年9月 2日 (木)

瀬戸内島めぐり、2日目。

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 2日目は高松→直島(経由)→犬島→豊島→小豆島と移動。“豊島”と言えば、もうそらまるごと産廃に覆われてえらいことになってる島かと思っていたらなんのなんの名前どおり美しい豊かな感じのええ島で…ちゃんと報道を見てなかったってことか、それともテレビ等のメディアがついついそこを強調するから見る側がそう感じるのか…やっぱりちゃんと自分の眼で見て感じなあかんもんですわ。
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 船から見渡す海の景色は今日もやっぱり穏やかかつドラマチック。しかし…何とも暑い9月やわ。

(於:香川県土庄町-豊島、岡山県岡山市)人気ブログランキングへ うどんも食べた。

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2010年9月 1日 (水)

瀬戸内へ、島めぐり。

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 先の福岡“とことん船旅”ですっかり船の魅力に取り憑かれた山本龍造、今度は四国・高松を拠点として瀬戸内の島めぐりをしてきました。ええなぁ船。ええなぁ瀬戸内の島。今まで、どんな島があってどんな航路があるのかも興味もなくて全然知らなかったんですが、たくさん島があってそれぞれに船便で結ばれていているんですね。温暖な土地柄だからでしょう、農業、漁業共に豊かな感じがして、そこに生きる人々も風土もなんか大らかで穏やかな感じ。初日は高松→女木島→男木島→高松と巡ってきましたが…キツかったぁ。いや、船内は涼しいんですけども、この、アホみたいな残暑の強烈さで島内を歩くのに疲れて疲れて…参りました。
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 穏やかな島の景色にドラマチックな夕景が…たまらんなぁ。しかし酷暑も…たまらんなぁ。な、初日でした。

(於:香川県高松市)人気ブログランキングへ 女木島、男木島行きのフェリー、『めおん』って名。私てっきり“おめん”と思っていて「変な名前やなぁ」。口に出さんでよかったぁ…ま、めおんでも充分変な名前やけども。

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