とことん船旅2:那珂川遊覧、30分で中洲〜博多湾満喫
九州は新門司港に着き、次に博多へ移動、しばし探索。区画が東西南北に区切られていない箇所も多くて楽しくなってきます。電車に乗ってもバスに乗っても駅員さんも乗務員さんも親切で穏やかな感じ。食った昼食も「たった500円でこれはないやろ」のボリュームと品質。しかもやっぱり店員さんの感じがいい。「ええとこやなぁ、博多。転勤した人が好きになるのもわかるなぁ」とか思いつつチェックインに向かったホテルを通り過ぎたところの『天神中央公園』の橋のたもとに、船が何隻か泊まっていました。
やかた舟みたいなものが停泊していて、そしてその名前が『はかた舟』…う〜ん、微妙にオモロいかも。てなこと思ってカメラを向けていますと、たもとから数人の男性がやって来て「那珂川の遊覧船ですけど、乗りませんか?」と。訊けば“はかた舟”の隣に泊まる金魚っぽい船(船名:花天神)で30分楽しめますとのことで、しかもこれまた安々の500円。てなわけで、フェリーに続きまたも船に乗ることになりました。
まずは上流方面へ。中洲界隈の街並を水面の高さから観光します。右岸を指して「ここが夜になると屋台が並ぶところです」の説明がありましたが、昼間はキレイに片付いています。業者がちゃんとルールを守って自治体とうまくやっている珍しいケースではないでしょうかね。で、ひょっとしてと思って「地元の人も“屋台”行きはるんですか?」と訊くと「…いや、どっちかというと観光客の人が行って、地元のひとは、焼き鳥屋によく行きますね」とのこと。“博多=人情=屋台”みたいなイメージは、ちょっとマスコミが作り上げたもんになってるのかもしれません。そうそう、街角の一角に写真の様な屋台駐車場がありました。私以外にも観光客には興味津々な光景とあって、立ち止まる人、写真撮る人がまま、いてはりました。こういう場所から、川縁まで夕刻になったら屋台を運ぶそうですが、その移動を請け負っているひともいるそうですね。
キャナルシティを遠目に見た後、船は向きを変え、港の方向へ。途中変な囲いがあるなと思ったら、そこは“福岡競艇場”。公の水面にこの様な施設があることにちょっとびっくり。それをこえると、船は一気に速度を上げて港に出ました。
まずは左岸。写真の様に巨大サイロそばに貨物船が着岸されていて、工業地帯らしい景色が広がっています。なんともわくわくしますなぁ。ちょっと大きすぎて怖く感じるところが…たまらん。さっきまで歓楽街の横を船で行っていたのに…って感じです。
続いて右岸。これまた打って変わって何とも言えん南国っぽいリゾートな感じ。空の青さと入道雲、そして巨大客船の白さのコントラストも絶妙です。この船はどうだか判りませんが、最近は中国からの船の入港が多いとか。そんな船には、遊覧船も積み込まれていて、それで湾内観光をするそうです。
港の“ハレ”と“ケ”を楽しんだ後は、再び中洲方面へ。水面と橋の底が狭いため徐行しつつ戻ります。説明をしてくれたこの船の運航関係者の方は「東京や大阪と違って、博多は街と港が近いので、わずか30分の移動で、色んな景色が楽しめるんですよ」とおっしゃてましたが、まさにその通り。ハレ・ケ・日常のそれぞれの景色があっという間に楽しめる。すごい観光資源ですよね。訊けばこの今回乗った船、『川と海をつなぐ都市水上交通』という社会実験とか。まだまだ知られていないみたいで、気の毒なことに、我々二人の貸切状態でした。8月27日までの水〜金に運行してはるみたいです。博多へ行きはる人、もしくは地元の方、ぜひとも乗ってみてください。楽しい30分ですよ。
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コメント
博多の人は、いつでも世話好きですね。時々、そんなにしなくてもいいです、と言いたくなってしまう位。
それから、山本龍造さんが海から見た工業地帯は、須崎埠頭といって、とうもろこしなど飼料の原料を保管するサイロや倉庫があるところです。ここに関連会社の工場がありまして、天神の事務所からよく自転車で走っていったものです。
投稿: 荒川防火水槽研究会 | 2010年8月10日 (火) 00時08分
荒川防火水槽研究会 さま こんにちは。
そうそう、荒川さんはこの地に居てはったんですよね。ちょっと難儀やったんですか?その世話好き加減が。旅で行くのと仕事で住むのとでは、その感じ方も違ってきますよね。旅は“ええとこ取り”ですわ。
で、あのサイロは飼料原料のんでしたか。しかも荒川さんの関連会社が…
例の味噌汁作る化学会社といい、今回の写真の場所といい…何とも言えんニアミス感がオモロいなぁと思いました。
いつもコメント有り難うございます。
投稿: 山本龍造 | 2010年8月12日 (木) 10時53分