宙組公演“トラファルガー/ファンキー・サンシャイン”
「トップから3番手まで実力派揃いの宙組の公演や。楽しみ楽しみ」…ってことで行ってきました宝塚大劇場に。が、ですわ…
入場した感じが…いつもと違い、なんかひっそり。「そうか、手洗いに並んでる人おらんからや」とか思いつつ劇場内に入り、見渡すと…空席だらけ。「もうあと5〜6分で始まるというのにどういうことなんやろ?」とか思っていたら、自分の腕時計が10分進んでいたことがわかり「そうか、まだ早いからやわ」と思ってみたものの、やっぱりガラガラ。しばらくして、まぁひと埋まってきたけど、多く見ても6割の入り。2階席はほぼ全席カラッポだったから、やっぱり5割の入りって感じで…「これ、演じ手にキツイなぁ」状態。こんな感じの中、劇は始まりました。
…で、解りました、この入りの悪さの理由。それは…おもろないからですわ。
まずね、実話に基づいた物語らしいですけど、そのストーリー自体「ふぅ〜ん、けったいな話やで」って感じ。そんな内容やし、どの登場人物にも入れこむことが難しいってところがあって、でもまぁ話は続いていってハイ終わり…それだけのことかいな…。
演出も…まぁ戦争を限られた人数とセットでどう表現したらええんか難しいことでしょうけど、なんかちゃっちくて。大砲の「ドカ〜ン」って効果音だけが異様に響いて…あ、言いいすぎてますな。でもこの内容じゃ、2回、3回と見たいと思わんなぁ。
「A-“R”ex」、あ〜寝た寝た。以来のつまらなさ…でもね、「大空祐飛さんって素直にキレイ人やなぁ」とか「蘭寿とむさん、この個性的な2番手たまりまへんなぁ」とかよかったこともまま、あったんですよ、はい。話それますが今回のポスターでは大空さん、何とも京本政樹っぽく写ってると思いません?
…とかブツクサ思いつつ一幕目終わって一旦外出てもやっぱり御手洗に行列はできず、いつもの大劇場とは全く違う空気が漂ってました。 で、2幕目のショー“ファンキー・サンシャイン”が始まりました。楽曲は“太陽”とか“SUN”というコトバがタイトルに入ったのを色々集めてきてメドレーにした感じ。ちょっと「“昭和歌謡”かいな…」っていう部分もありましたけど、ま、1幕目に比べたら華やかで見てて楽しいステージでした。
とは言えやっぱりどっか満足度低い今回の宙組公演。その理由は…あの華やかでダイナミックって感じの大味、北翔海莉さんが、何か元気なかったからかなぁと思ったり。ちょっと疲れてはるんかなぁという印象を受けました。それでもやっぱり宙組は3番手まで充実しているのは事実。「ほな4番手以下は?」と問われると「ねぇ?」。4〜6番手が歌うシーンで「キー上げたげたらええのに」思うくらい声出てなかったりで…ま、これからですね。
あれこれ空席が目立つ理由を公演の内容に結びつけて語ってしまいましたけど、ホンマはリーマンショック+ギリシャ通貨危機の影響もあるんちゃうかと思います。何か徐々に観客数が最近少なくなってきてる様にも思いますし。「そんなん、この金額で平日に満席になることの方がおかしいんちゃう?」とひと言、うちのひと。そうかもしれんですね。景気悪くて共稼ぎ当たり前な世の中が続くと、「宝塚歌劇は別世界のモン」とはいかん様になるかもですね。とは言えやっぱりタカラヅカは…大入りの大劇場で観てナンボ。これからも足を運ぶ人が減らずに栄え続けてほしいなと、ほんまそう思うのでした。
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コメント
ここのところしばらく見に行けないでいるのですが、轟悠さんトップの頃もそんな時期があったようですね。2階席の客も全部一階席に移動させたりとか。熱気ムンムンの客席で見るからいいんですよね。
人気がある公演なら平日でも取れなかったり、以前だったら「さばき」で争奪戦繰り広げられたりしたんですけどね。
宝塚のお芝居はあんまり複雑なのはね、やっぱり見て楽しいとか、ホンワカした気分になれたりってのがいいですね。
大空さん、「京本政樹してる」って・・・同じこと思ってはったんですね。
ショーは割合新聞では好意的に取り上げられてましたけど、ここしばらくショーがなかったからですかね。
時間があれば、と思ってましたけど、どうしようかな、という感じです。
投稿: ぽんぽこやま | 2010年6月 5日 (土) 05時43分
ぽんぽこやまさまこんにちは。
轟悠さんトップやった時も入りが悪かったってことは…大空さん人気薄ってことなんでしょうかねぇ。
まぁ、宙組経験なしでいきなりトップやと、宙組ファンにしたら「何なん…」って気分にもなるかと思いますね(月経験乏しい瀬奈さんのトップ就任も…わたし的には「何ですのん?」でしたね、ずっと)。
ま、とりあえず今度は小池ネタのええヤツで魅せてくれることを期待しておくことにしますわ。
で…でしょ!京本政樹してるでしょ!
や〜っぱり、私だけやなかったんですね。はは
コメントいつもおおきにおおきにです。
投稿: 山本龍造 | 2010年6月 6日 (日) 17時44分
京本さん、数年前NHKのドラマで二十数年ぶりに白川由美さんと共演したときに、スタジオに入るとき後ろ髪を引っ張られたんだそうです。「痛っ、何するんですか?」と言ったら「あ、カツラじゃなかったのね」と言われたとか。変わりませんね、あの人は。
北翔さんが人気薄っていうより、やっぱりスターを生かすのは演目だと思うんですよ。スターを生かす面白い演目がスターを育てる、そういう気がします。
天海祐希さんとかがトップの頃はすごい人気でしたけど、一路さんの雪組がその中では少し入りが悪くて、本人も気にしてたようです。それでも「風と共に去りぬ」を一路スカーレット主演でやったときはチケット取れませんでした。
サヨナラ公演の「エリザベート」も初演だったし、初日の段階では演目に馴染みがなかったので、まだチケットが十分余ってました。初日を見た観客が「これ、すごい」ってなって、口コミであっという間に完売したんです。「エリザベート」が日本で成功したのは作品も良かったですけど、初演の雪組が頑張ったこともあるんでしょう。
北翔さんを上手く生かしてくれるいい演目を作って欲しいですよね。今回みたいに「つまらない」と思う演目じゃ、いくらコアなファンでもそう何度も通わないだろうし。
投稿: ぽんぽこやま | 2010年6月 7日 (月) 23時44分
京本さんと言えば“ちりとてちん”のあの役、ええ感じでしたよね…って、あのドラマは、どの役者さんもええ感じに思えましたが。
で、やっぱり“演目”ですか。やっぱりそうですよね。
てなわけで気を取り直して9月の梅田芸術劇場の宙組公演も行くことになりました。蘭寿とむさん不在ではありますが、大空さん北翔さんを楽しみにしておきます。
ぽんぽこやまさま、いつもヅカネタにもお付き合いくださいまして、おおきにです。
投稿: 山本龍造 | 2010年6月 8日 (火) 13時51分
「ちりとてちん」、BSハイビジョンで日曜深夜(日付は月曜日)に4月から再放送してます。おかげでいつも月曜日は睡眠不足です。
ヅカネタ「にも」というより、山本さんのブログの愛読者多しといえどもヅカネタに食いつけるのは私一人ではないかと自負いたしております(なんのこっちゃ)。
これからもおつきあいさせていただきます。
投稿: ぽんぽこやま | 2010年6月 8日 (火) 21時16分
BSでやってますのん?よろしいなぁ何回も見ることができて。こっちは地デジ化したらテレビとはおさらばかもって状態ですのに…
で、ま、これからもヅカネタはじめ、アホなネタにもお付き合いのほどよろしゅうです、ぽんぽこやまさま。
投稿: 山本龍造 | 2010年6月 9日 (水) 23時31分