『八角弁当』の水了軒が…
“大人の駅弁”といった風情の水了軒『八角弁当』。何が“大人な”なんかって、色々あるけどやっぱり「酒・ビールが飲みたくなる」点がイチバンかな。決してその「味つけが濃いから飲みとなる」んやなくて、「うまいものを見ると、キクマサが吞みたくなり…」の世界というか、上品なおいしさが、いろいろちょっとづつ入っていて…その辺のアテっぽさがちょっとあってええんですな。
パッケージの持つ感じと、素材の持ち味を生かした味つけ…「大阪の粋(すい)」ですな。『吉本たこ焼きタイガース』にない粋な大阪がありますわ。こういう類のモンは、子供の頃にはさっぱり解らんかったけど、ええんですな、こういうのがおっさんになってからはね。かしわの煮たヤツとか小さいなすびのたいたんとか…もう写真見ただけで味が思い出されて…もうじき来るうちのひと生誕の日は「八角弁当食べよか」って…高い弁当とは言え、ちょっとさみしいですか?否々!。
…てなこと本気で先日話していたのに…“「水了軒」破産申請へ”の記事。キツイなぁ。さみしいなぁ。これでまた大阪の“粋”がひとつ消える…。
“コンビニ弁当との競争”“高速1,000円の件で鉄道客の減少”などが理由に挙げられているけど、もうひとつ、JRの対応がこの会社に対してキツかったというのもあるのではないでしょうかね?。というのは、国鉄の分割民営化以降、どうもJR系列の会社の駅弁をエキナカで売ろうとしてた気がするんですが。水了軒の売場は何か端っことかにしかなくて…って、そんなに詳しい訳ではありませんのでテキトーに読み流してくださいこの辺。ま、民営化したら「何でよそ者に弁当売らさなあかんねん」ってことになるかとは思いますが…ね。
天王寺駅の駅弁も知らん間に『水了軒』のになってるなぁと思っていたら、『芦の家』さんが2002年に破産してたんですね。
1888年創業…一世紀とちょっと。時代が変わったとは言え、この味が、この粋が終わってしまうのはとても残念。もっと食すことで応援すべきやったんかなぁ。200〜300円の牛丼食てる様じゃ、文化も伝承できんということか。ない袖も振らなアカンと…しんどいな。とりあえずは京都に行ったら『萩乃家』探して買うことにしよ。
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コメント
そうなんです、「芦の家」さんって廃業したんです。ちょっとしたニュースになりました。子供の頃からなじみがありましたから(買ったことはないですけど)。
JR、民営化してから、確かに「エキナカビジネス」に力を入れだしましたよね。旅行会社なんかもそうです。自前の旅行会社を作って、他の旅行会社は追い出されたりしてました。
水了軒も、すぐとなりにJR系の弁当屋が店を出しているのを見たこともありますしね。
高い弁当といえば高いんですけど、それなりに手間ひまかけて作ってたんだと思いますよ。美味しかったですからね。なかなかあれだけの味は出ません。コンビニなんかだと300円を切る弁当もありますけど、やっぱり揚げ物が多かったり、よく見たらおかずには手をかけてません。旅行に行く時ぐらい、こういう情緒のある弁当を食べて、非日常に浸りたいと思ったものですが、そういう考え方って遅れてるんでしょうね。
投稿: ぽんぽこやま | 2010年4月22日 (木) 21時10分
潰れはったんですね。
子供の頃、何故かいつもおかんが梅田に出た時の土産が「水了軒」の弁当でした。
ホカ弁の無い時代、これを食べるのが贅沢な気分って言うのもありましたが、冷たい御飯と冷たいおかずでした。でも私、今も冷たい弁当好きなんですが。
それで、家族で新幹線に乗って京都に日帰り旅行した時も水了軒の弁当を買って食べていましたが、子供で食べるのが遅かったので、食べ終わる前に京都に着いた様な記憶があります。
世界に名立たる「新幹線」のスピードをなめてましたね。
投稿: ナムダー | 2010年4月23日 (金) 22時49分
●ぽんぽこやまさま
やっぱりJRにキツイ思いさせられてはった様な印象を受けましたよね。
で、そうか…確かに安い弁当は揚げ物多いですね。「のり弁当」って、まさにそういうことやと。
新幹線で移動するのも“非日常”ではなく“日常”になったというのもありますね。“富士山”見えてもわぁわぁ言わないし。てなことで日常で八角弁当は…高いとも言えますし。
ま、景気が悪くなると文化も…ってことか。さみしいことです。
●ナムダーさま
ええ話きかせてもらいました。
“京都まで新幹線に乗った”…「新幹線を体験させたろ」っていう、その親心。しかも“駅弁”まで。食べ終わる前に京都に着いたというのが面白いけど、どこかキュンとなる光景が目に浮かびます。
考えてみたら、大人でも新大阪〜京都間で駅弁食すのは大変かもですね。
それぞれの人に色々な思い出があるんでしょうね、水了軒にまつわる。
おふたりさん、コメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2010年4月26日 (月) 13時45分
ナムダーさんが「冷たい弁当が好き」と言うのもわかる気がします。
昨日たまたま家族で話していて「水了軒がなくなった」という話題になりました。「昔から馴染んできたから、やっぱり淋しいな」という話になりました。
駅弁って冷たくなってから食べることを前提としているはずなんですよね。ですから「冷めても美味しい」ように作っているはずなんです。ということはそれなりに手間ひまかけて調理にも工夫をしているんだろうなと思いました。だから「冷たい弁当が好き」というのにも一理あるなと思ったわけです。
コンビニ弁当は安いんですが、揚げ物多いし、店頭で電子レンジで温めてもらえますから「冷たいまま食べる」ことは前提になってないんじゃないかな。
私の甥が両親にとっては初孫になりますが、やっぱり同じように普段よくお参りする京都の神社に行く時、普段は京阪電車で行くのですが、まだ小さい頃「せっかくだから」と何度か片道だけは新幹線に乗って一緒に連れて行ったことがあります。同じようなことをしてはったんやなと、ちょっとおかしかったです。
投稿: ぽんぽこやま | 2010年5月 6日 (木) 00時32分
ぽんぽこやまさま
確かにコンビニ弁当を「冷たいまま」食すのって、ちょっとイヤかも。
今もあるのかなぁ。昔、発熱体が仕込んである“うなぎ弁当”があって、新幹線内で食べた事があるのを思い出しました。
発熱体もある、電子レンジもある、そんな時代に求められる弁当って…どんなんなんでしょうね。おまけに移動で列車に乗ってる時間が短いと言う点においては、やっぱり「乗客向けの駅弁」というのは、かなりキビシい営業環境の中にあるのですね。
あまり使いたくないコトバですけど
「時代に合わなくなった」のかなぁ…
で、やっぱり子供は新幹線に乗せてあげなきゃ
ですね!
コメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2010年5月 6日 (木) 15時50分