宙組公演“カサブランカ”
大空祐飛さんがようやくトップに…ってことで大劇場の宙組公演に行ってきました。
この人、ずっと昔から2番手3番手のポジションやってはって「…もう、トップにさせてもらわはれへんのやろか」と思っていたので、今回のトップ就任は私にとって何とも言えん嬉しさがありました。
さて内容。第一幕は「もうちょっとはやい展開できへんのかなぁ」と辛気くさく思ったんですが、トータルで見ると「さすがは小池修一郎:脚本演出やわ」って感じ。渋く深みのあるストーリーで…と書くと、何とも薄っぺらい感じになってしまいますね。
大空さん演じるリックは、陰があっていつも冷静って感じで「何とも大空さんぽいなぁ」と思いました。まぁ、太さとか色気とか…その辺のコクの醸出をこれからの出し物の中で習得していきはることでしょう。対して2番手の蘭寿とむさんのダイナミックかつゴツっとした感じと、3番手の大味、北翔海莉さんのどーんとした太さのオッサンくささと…トップから3番手まで、テイスト違いの実力者が揃ってて「ええわぁ新生宙組!」と思いました。他の人々を含め、歌もうまいし…長年“月組贔屓”できましたが、これからしばらくは宙組公演も全部見よと強く思いました。
今回観劇した席は『1階1列24番』。超・目の前でみんな演技しはるわけで…フィナーレ時、銀橋まで大勢出てきて頭下げて挨拶しはったら、こっちも頭下げな悪い気がするもんですね。ま、ただの小市民ってだけのことでしょうけど。あと、羽根のデカさも再認識しました。
今回の公演でもまた、新しい緞帳を見ることができました。青空の様な夕焼けの様な品良くややカラフルな美しさ。右下には『加美乃素』の文字。「Access the World -飛翔」と名付けられたこの緞帳、大空祐飛さん、北翔海莉さんから一文字づつ取ったものとか…ウソですが。
加美乃素と言えば北翔海莉さん。こんな緞帳までできたことですから、トップになりはるの、もう間違いない様なもんですね。今回の公演でもフィナーレの時、くちパクで「ありがとー」ってひとり、言ってはったなぁ。やっぱりいつ見てもええわぁ好きやわぁ北翔さん。あと5年、100周年の時にはタカラヅカを代表するトップになってはることでしょう。まだまだ、宝塚好きからは卒業できませんわ。
追伸:コカ・コーラーにコーヒーフロイトの回に記しました宝塚大劇場の喫茶コーナーのメニューですが、ここの誰かが“アホげ”を見はった様で(?)、フロイトが、“フロート”に訂正されていました…って言っても修正テープで直した雑いやつですが…
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コメント
うらやましすぎです。
名画の舞台化って、宝塚の世界にはピッタリはまるんです。
投稿: ぽんぽこやま | 2009年12月11日 (金) 08時54分
ぽんぽこやまさまこんにちは。
そうでしょ、うらやましいでしょ…すんません。
こうなったら東京で観てきはるというのもええのと違いますか…とか何とか。
色々観たいけれど、ちょっと自粛せないかんなぁとか、正味のところは思っていたりもするんですがね。
いつもコメント有り難うございます。
投稿: 山本龍造 | 2009年12月11日 (金) 18時28分