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2009年10月 5日 (月)

ここが…ビクトンソースの『大阪蛇ノ目』か!

 拙ブログに時折遊びに来てくださる“からすさま”より先日Mailを頂きました。企業ネタ系レア情報を色々教えてくださったのですが、最後のネタは、添付ファイルの写真とともに…超レアでした。それは、

ビクトンソースを手掛けていた大阪蛇ノ目の守口工場が現存している

との情報。ネット上でもほとんどその記述がない“大阪蛇ノ目”の工場を見つけたと。で、お教え頂いた住所をたよりにその現存するという物件のチェックに、9月のある日曜、守口まで自転車で行ってみました。

 その前に、“ビクトンソース”と“大阪蛇ノ目”のこと、少し説明を。
 昔、大阪に“ビクトンソース”という隠れファンの多い(?)ソースがあったそうで、その製造元が(有)大阪蛇ノ目だったとのこと。ちなみにこのビクトンソース、今もなお製造元を徳島の加賀屋醤油に変えて存在はしているらしいですが、ほとんど市場では見かけない“まぼろし”状態の様です。また、この加賀屋醤油からは『なにわソース』というブランドのソースも売り出されており、商品にはいっさい記載がないものの、スーパーの商品棚には“大阪蛇ノ目”の記載があり…どうも製造からは撤退したものの、ソースの販売会社としてはどこかに存在するみたいですが、どこにあるのかは…今もってわからずにおります。

Ojm0Ojm 大日あたり、京阪国道を少しそれたところに、その“物件”は佇んでいました。からすさんが送ってくれていた添付写真でだいたいの感じはわかっていたのですが…何だかもう随分前から「ただの倉庫になってる」という風情で、ちょっと物悲しさが漂っていました。建物上部にはハッキリと“(有)大阪蛇ノ目守口工場”の文字。間違いありません。そして気になるのは、その上部に“第一塩業㈱守口貯蔵所”、下部には“富士商㈱物流センター”とあり、建物横には“テナント募集”の貼り紙もあり…なんじゃこりゃ?な感じです。“大阪蛇ノ目”の部分をよく見ると、上から看板か何かで長年覆われていた形跡があるところを見れば…やはりここが『(有)大阪蛇ノ目』として稼働していたのはもう随分昔のことなんでしょうね。からすさまはこの物件「たまたま偶然に」見つけられたそうで、その発見の時のことを以下の様に綴っておられます。

「大阪蛇ノ目・・・?もしかしてこれがあのビクトンソースの会社なんか?」と最初は半信半疑やったんですが・・・周辺にソースの濃厚な残り香が漂っていたので「これはたぶん間違いなくあの大阪蛇ノ目やな」と確信した次第です(笑)

 私が訪ねたとき、あいにくの強風でソースの残り香はまったく確認できず、ちょっと残念でしたが、この様に大阪のここで、ビクトンソースが造られていたんやなぁと実感できて大変満足。こんなレア情報を…からすさま、本当に有り難うございました。

 追記:拙ブログ、2007年12月20日の記事『ソース1 ▲ カガヤソース“お好み焼”』も合わせてお読み頂くと、より解りやすいかと存じます。

 追記2:現行のビクトンについては『ソース 25 ▲ ビクトン お好みソース』を参照ください。

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コメント

蛇ノ目ソースについて・・・
昭和の初めに廣田周平さんが設立した味と香りの蛇ノ目ソース廣田周平商店がスタート・・・廣田周平さんは蛇の目の◎マークと云うか家紋が大好きで蛇ノ目ソースとしたらしい。
京都市内でも有名な方で着物を着用し下駄を履いて営業を運搬車でしてたとの事、当時は酒屋さんお米屋さん食料品乾物店さん味噌屋さん等に卸し家庭に1本一升瓶赤いラベルのビタミン入りソースが西日本を制圧した。
その後長男である二代目廣田周○さんが蛇ノ目ソース廣田周平商店→蛇ノ目物産となり大阪に巨大な工場及び大阪蛇ノ目を設立したが経営の難に陥り倒産
廣田周平さんの次男廣田幸一さんが蛇ノ目ソースの商標登録を継続し周平さんの実弟廣田徳七さんと蛇ノ目ソースを復活させる。
蛇ノ目ソース本舗廣田幸一商店
蛇ノ目食品廣田徳七商店

また京都宇治に在るパパヤソース大洋産業、京都市内に在るゴールデンソースも元蛇ノ目物産蛇ノ目ソース社員である。
大阪蛇ノ目も商標登録権が廣田幸一さんに有る為ビクトンソースとした。しかし大阪蛇ノ目は醤油は蛇ノ目醤油で製造販売、何とも変な関係で・・・
もう1社リード食品も蛇ノ目ソースを製造販売こちらは廣田幸一さんから認可済やがて蛇ノ目ソース本舗廣田幸一商店と統合し蛇ノ目リード食品株式会社
蛇ノ目食品廣田徳七商店は拒否しやがて蛇ノ目ソースブランドを取止めJ&F HIROTAに変更製造方法も一部変更
蛇ノ目リード食品株式会社も社長退任し蛇ノ目ソース本舗株式会社廣田本店に変更製造工程は一切変えず昭和初期廣田周平商店のそのまま伝統を造る。
まぁ味は蛇ノ目ソースもHIROTAソースもビクトンソースもゴールデンソースも素人では解らないと思います。
しかし蛇ノ目ソースは昭和初期の巨象と云われ日本5代メーカーで在ったのです。
家庭に1本一升瓶赤いラベルのビタミン入りソースは蛇ノ目ソース本舗株式会社廣田本店でまだ製造しているかな??
                     以上

投稿: サンダー | 2010年7月13日 (火) 11時03分

蛇ノ目ソースの創業は大正9年でした。
  当時の看板は逆方向読み←
 店商平周田廣 スーソ目ノ蛇◎ のり香と味
 近所の古い酒屋さんで↑↑↑↑鏡を見ました。

真の二代目廣田本店の廣田幸一社長は蛇ノ目ソースの復活に岐阜蛇ノ目、大阪蛇ノ目、蛇ノ目食品廣田徳七商店に呼びかけたが各店独自に遂行したみたいです。

投稿: サンダー | 2010年7月13日 (火) 11時35分

サンダーさま
こちらにも蛇ノ目レア情報を有り難うございます。

で、やっぱり岐阜にも“蛇ノ目”があったのですね!。
と言うのは、先日某オークションに蛇ノ目の前掛けが出品されていて、そこに“京都・大阪・大垣”と記されていたので「?」と思っていたのです。もう今は、大垣の蛇ノ目は存在しないのでしょうかね?

しかし何です、
>>店商平周田廣 スーソ目ノ蛇◎ のり香と味

の“のり香と味”、笑ってしまいました。

また何か解りましたら宜しくお願い致します。
有り難うございました。

投稿: 山本龍造 | 2010年7月14日 (水) 10時08分

岐阜の大垣市に在る蛇ノ目ソースは約20年前位に廃業されました・・・年齢及び後継者がおられなかったと思われの製造が困難となり廃業4年前位から蛇ノ目ソース本舗株式会社廣田本店の蛇ノ目ソースを購入し販売していた様です。

蛇ノ目ソース、ビクトンソース、J&F HIROTAソースの共通点をご存知でしょうか???
※ラベルです。 ラベルがすべてを語ってます。
ゴールド、金印・・・さらにグリーン、他社のソースでグリーンなんて使うでしょうか???そして蛇ノ目とんかつソースとビクトングリーンとんかつのとんかつの文字体に注目して下さい。・・・間違いなく同じ字体です。
これらを見て考えられる事は間違いなく蛇ノ目ソース本舗株式会社廣田本店さんと同じです。
ビクトングリーンソースが手に入り難いなら蛇ノ目ソース本舗株式会社廣田本店さんから手に入れれば良いと思いますよ。                    

投稿: サンダー | 2010年7月14日 (水) 19時12分

蛇ノ目ソースのテレビCMが有りました。・・・
味と香りの◎蛇ノ目ソース蛇ノ目物産←昭和レアCMです。
ウィキペディアには提供小野薬品工業のみしか掲載されてませんが、味と香りの◎蛇ノ目ソース蛇の目物産もこの番組だけテレビCM提供してました。
横山エンタツ、みやこ蝶々、中田ダイマルラケット、長門勇、藤田まこと、白木みのる、富司純子・・・・等々出演、スチャラカ社員と云う週一ドラマ、現在の月9ドラマです!!「海山物産」が舞台(当時の全国5大メーカー蛇ノ目物産と掛けていたと思われます。)ユーチューブで当時のスチャラカ社員の映像が有ればと検索しましたが・・・残念ながら有りません(悲) これは間違いない確かな情報です。

その後ビクトンソースは
ビクトンソースの大阪蛇ノ目も高年齢と後継者がない為、ビクトンソースのお取引先の徳島加賀屋さんに製造技術工程等譲渡されたと思われます。

 

投稿: サンダー | 2010年7月14日 (水) 20時41分

多分、蛇ノ目ソースと製造工程も同じで味も変わらないゴールデンソースを入手する為に075-312-○○○○電話してみました・・・「ゴールデンソースです。只今、自動電話で承っています。○○××・・・」 ???製造販売はしているみたいですが・・・

ダイハツミゼットと蛇ノ目ソース
ダイハツミゼットDKA型~ダイハツミゼットMP型は蛇ノ目ソース廣田周平商店→蛇ノ目物産に欠かせない存在であった。
当時京都の狭い道、坂道、路地裏に酒屋さんや食料品店さん等が在った為、重い一升瓶ソース10本入り木箱でしかも一斗樽の配達にダイハツミゼットは大活躍したそうで、「蛇ノ目さんが、あんな重いソースをミゼットで配達しても大丈夫だ」っと酒屋さん等でダイハツミゼットも多かったらしい。
ここでも日本5大メーカー蛇ノ目ソースがダイハツミゼットの販売台数に貢献したと云える。(当時ダイハツミゼット所要台数10台程)


投稿: サンダー | 2010年7月15日 (木) 07時06分

サンダーさま

色々と蛇ノ目レア情報の続報、有り難うございました。ソースがハイカラだった頃の空気がしのばれます。
「ゴールデンソース本舗」というのは、今回はじめて知りました。

まぁ、なかなかそんな縁はないとは思いますが、蛇ノ目ファミリー(?)のソース、出会いがあれば楽しんでみたいと思います。

おおきにでした。

投稿: 山本龍造 | 2010年7月15日 (木) 09時50分

ご存知ですか???
他社のソースとの違い!!!他社のラベル有って蛇ノ目ソースのラベルに無い違い!!
さすが気付かれましたね。・・・
すごい!!
そうです・・・JASマークです。(Japanese Agricultural Standard )
本物ソースはJASマークの無い蛇ノ目ソースではなかろうか???と思います。
おそらくビクトンソースもHIROTAソースもゴールデンソースも本物ソースと思いますよ。!!

投稿: サンダー | 2010年7月15日 (木) 19時51分

サンダー様
蛇ノ目ソースに関するコメントたくさん有り難うございました。
時代は変わっていくもんですね。

なお、せっかく頂いたコメントすが、誠に残念ですが一部割愛させて頂きました。

投稿: 山本龍造 | 2010年7月15日 (木) 21時51分

いえいえ・・・

私もソース好きで色々調べましたから。
京都市内の酒屋さんとか商店街量り売りの味噌屋さん、乾物食品店さんに蛇ノ目ソース又はJ&F HIROTAソースが売ってますが・・・ゴールデンソースを食したく今探してます。

投稿: サンダー | 2010年7月18日 (日) 07時57分

はじめまして、お邪魔致します


先日、ヘルメスとんかつソースを購入し、そういえば、ビクトンソースってまだ有るのかな?と思い、ネット検索しておりましたら、こちらへ辿り着きました。

20年程前、私が中学生の頃友人に連れていってもらった、門真にある豚玉が100円のお好み焼き屋さんで、ビクトンソースが使われていました。あまりに昔のことで、味は記憶に無いのですが、数年前から地ソースとしてヘルメスソース同様話題に上ることがあり、その度気になっておりました。
そして、こちらに掲載されている建物!細い道を挟んで隣にドラッグストアのある建物ですよね?実家からとても近くにある建物で、車で信号待ちの際、蛇の目って何やろ?とずっと疑問に思っていましたので、我が町の歴史(そこまで古くないですね)も知ることが出来、嬉しくほっこりさせて頂きました!

ありがとうございました

投稿: 徘徊者 | 2012年7月14日 (土) 14時42分

徘徊者さま
こんにちは。ようこそお越し下さいました。
それで何ですか? 大阪で造っていた頃のビクトンソースを食べたことがあるんですか! そういうお方からのコメントはこの記事に深みを与えてくれてうれしい限りです。それにしても20年前で豚玉100円とは…激安ですね。
そして、“大阪蛇ノ目”の建物の近くに実家があってこの建物を「なんやこれ?」と見てはったと…これまた何と申しますかこっちまで嬉しなります。
コメントを残してくれはりまして本当にありがとうございました。
随分前に記してくださっていたのにレスが激遅になりましてすいませんでした。これからもよければお付き合いのほどよろしくお願いします。

投稿: 山本龍造 | 2012年7月17日 (火) 23時08分

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