地蔵盆で盆踊り@常光寺
久々に河内音頭を踊ってきました。
行った先は、河内音頭の本場として知られる八尾の常光寺。初めて行ったのが高校生の時。風に乗って聞こえて来る河内音頭は知っていたものの、踊ったことのない私にとって「わはぁ、こんな土着的かつ今に生きる芸能が地元にあったんか!」とカルチャーショックを受けたところです(特に久野家初美ねぇさんの“チャチャチャ”が織り込まれた音頭に…まいったのでした)。
それ以来、時折盆には踊りに行ってたのですが、ここ数年、「暑いしなぁ」と御無沙汰していました。
数年ぶりに訪れたそこは…そのまんまでした。
ただ…マメカチを踊る人が激減しているではありませんか。
基本的に優雅な『流し』と、割と飛び跳ねた感じの『マメカチ』の2系統の踊り方があって、ちょっと昔には五分五分か六四でマメカチの方が多かったのに、ごっつ劣勢。マメカチしか踊れない私にとっては…ちょっと辛かったなぁ。
このふたつの踊り方以外にも新バージョンな踊り方してる人らもいたし、服装も浴衣決め込む人も“連”組んで踊ってる人もいるけど、大半は普通のカッコで踊ってはって…ええねぇ、“伝統”とか“保存”とかとは無関係に存在しているって感じで。
途中、高校時代にここを教えてくれた後輩せっちゃんと合流し、超少数派となったマメカチを踊る群れに混ざって2周踊って帰りましたが、帰路、足の踝が痛くて。たった2周で…歳とったもんです。で、せっちゃんに訊けばここ数年、マメカチ踊る人が確実に減ってるとのことでした。確かにまぁ、どこか昭和っぽいというか、前時代的かもしれんなぁ。
ドンドン変化して活性化しつつも変わらぬ風情…わたし的には理想的な“伝統”の姿です。久々に踊ったら、また踊りたなってきた。またどっかで櫓見かけたら、踊ろっと。
あ、写真はここで最後の“新聞詠み河内音頭”を詠む河内家菊水丸さんです…って、判らんね、この写真じゃ。
(於:八尾市)
| 固定リンク | 0
「小発見」カテゴリの記事
- “ン”剥がしたらええやろって感じ(2025.01.12)
- 何げにかわいい塩ビ管と、(2024.12.21)
- こんなところに“U字溝”(2024.12.14)
- 立入禁止の木(2024.12.04)
- 運送会社名いっぱい、某社出荷部の表示板。(2024.11.26)
「河内」カテゴリの記事
- 津田元町二丁目49の昭和な一角(2025.01.23)
- ナミイタにブリキ看板錆びサビの若江東町六丁目3(2025.01.22)
- アレがココにある…(2025.01.16)
- 本日も奉仕品なし(2025.01.15)
- 鴨高田神社の水神社、夕日に輝くカメ。(2025.01.13)
「大阪ネタ」カテゴリの記事
- 久宝寺橋から観光船“てんま”を、午後2時25分。(2024.12.20)
- 会所枡の蓋にあるさくらの意匠は…(2024.11.14)
- 逢坂二丁目、午後0時52分。(2024.11.07)
- 瓦屋橋から南を北を眺める東横堀川の図、午前9時32,33分。(2024.11.06)
- 八尾市の景色、令和に昭和。(2024.11.05)
コメント
youtubeで検索したら「マメカチ」わかりました。
うーん、こっちのほうでも盆踊りは河内音頭流れるんですけど、こういう踊り方じゃなかったですね、「流し」のほうですかね。一山超えたら「河内」に入る泉州ですが、子供のころからこんな激しい踊り方してませんでした。
盆踊りといえば、6年前に行ったブラジルはサンパウロ州の辺鄙な日系人入植地でも、8月になるとあちこちで盆踊りの櫓が組まれていて、なんというか・・・古きよき日本が残っているという点では、ブラジルのほうに軍配が上がるかなと。
投稿: ぽんぽこやま | 2009年8月26日 (水) 21時22分
そっかぁ、マメカチは河内で流行った踊り方なんですかね。youtubeで調べる…なるほど、時代ですね。
ブラジルに残る日本…面白いですねぇ。こうなるとどっちの“日本”がニッポン的なのかとか考えると、訳わからん様になってきました。
そんなこと、色々いっぱいありそうですね。
投稿: 山本龍造 | 2009年8月26日 (水) 23時41分
いえ、リンク先たどって写真でどんな感じか見てみたんですが、静止画での説明じゃいまひとつ分からなかったので。
youtubeで「河内音頭 踊り」と入れて検索したら、一人で模範演技みたいに踊っているのが見つかりまして、コメント欄に「まめかちですね、懐かしい」みたいなことが書いてあったので、あー、こういう踊りかと分かった次第です。
ブラジルの日系人入植地に残る昔の農場で止めてもらったりしましたが、薪でくべたお風呂があったり、いまだかまどが残っているところがあったり、子供の頃の懐かしさがいっぱいでした。
投稿: ぽんぽこやま | 2009年8月27日 (木) 18時31分
薪の風呂やかまどの…って、全然体験ないんですけど、それでも「懐かしい…」って感覚が湧いてくるというのは、面白いというか不思議。この身体、こころというのは、自分のものだけではないということかもしれませんね。
投稿: 山本龍造 | 2009年8月27日 (木) 18時48分
あー、山本さん、やっぱりボンボンやったんですわ。
ウチは小学校上がるころまで「五右衛門風呂」でした。一人じゃ入れませんでしたね。板を沈めるのが一人じゃ無理でした。そのころの家はまだ「おくどはん」使って煮炊きしてましたし。とっておけば、今頃は貴重な財産だったりして。
投稿: ぽんぽこやま | 2009年8月27日 (木) 21時17分
そ!、「ええしのボンボン」…否々。
まぁね、新興住宅地のはしりの様な町に生まれ育ったもんで、「土着的な生活」ってのは、知らんに等しい、いや、知らんのです。
だから…うらやましい部分もあるんですよ。
投稿: 山本龍造 | 2009年8月27日 (木) 22時36分