ふたつの夏茶碗に教えられた。
夏向きの抹茶茶碗ふたつ。同じ様で全然違う。 柳とメダカが描かれている左側のお茶碗、これが我が社中では人気高く、初夏になったら「先生あのメダカの茶碗、今年は…?」と社中から所望されるほど皆が気に入っています。シンプルな絵の構成と素朴な筆づかい。訊けば30年ほど前に京都のみやげモン屋さんで1300円で買ったものとか。決して高級ではないところも親しみがもてて、ええんですなぁ。
で、もうひとつの金魚と水草が描かれている右の写真のは、今夏より登場したお茶碗です。これがね、うん、何なんでしょうか、可愛く描かれすぎてて…なぁ。同じ様な感じではあるけど、どっかに“やりすぎ”感というかプチ“どやっ”感があるというか「ねっ!涼しそうでしょ」な感じがしてて、もひとつ好きになれんのです。同じ様に思っている社中もやはりいます。こちらは先の“祭釜”では三客さん用だったことを思うと、そこそこ値が張るお茶碗だと思います。でも、もひとつなぁ…
“人の心に染み入る”ってどういう感じなんかを、このふたつのお茶碗が教えてくれている様に思えてきました。人と人…人間関係においてもこの感覚はあるかもしれませんね。私もできたら左のメダカ茶碗の様な奥ゆかしいさを秘めた人間になりたいもんですが…無い物ねだりですね、うん。
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コメント
お茶のことは詳しくないですが、確かに左のほうが「侘び寂び」感がありますね。右のほうはゴテゴテしすぎてて、逆に涼しいっていうより暑苦しく思えます。
投稿: ぽんぽこやま | 2009年8月19日 (水) 15時27分
ぽんぽこやまさまいつもコメント有り難うございます。
で、「ですよね」です。ニュアンスが解って頂いた様でうれしい限りです。
“ゴテゴテしすぎて(中略)暑苦しく…”ですか。なるほどね、そうかもしれません。
ちなみにここのお教室、千家十職の“楽”や“永楽”はじめ、本格的なお茶碗をはじめ茶道具が揃っているのですが、この“柳とメダカ”のが、どうも一番人気です。いいお道具揃えてはるのに…皆“猫に小判”ってことか…いや、私だけでしょう。
投稿: 山本龍造 | 2009年8月19日 (水) 23時01分
お久しぶりですー。
お久しぶりに覗かせてもろたら、えらい人気やないですかっ!!
我が社中人気ナンバー1の「メダカちゃん」も登場していて、なんだか嬉しい気分です。
いつかは私がもろて帰ります!!
やっぱり右の「金魚はん」は・・・なんやろ。お茶碗の色があかんように思いますわ。
ではまた覗かせてもらいます~。
投稿: 生意気な妹弟子 | 2009年9月 1日 (火) 10時03分
生妹まいどです。
その後順調で?はぁ?
えらい人気?…かどうかはわかりませんが、まぁ、ほんまありがたい話で。けど“25位以内”はなかなか遠い。先週はご祝儀クリックのお陰で一回だけ瞬間最大風速的に24位までいかせてもろたんですがね。ぜひぜひ『1日1回1クリック』をよろしゅうお願い致します。
やっぱり“めだか茶碗”やねぇ。“金魚茶碗”、あれは、あざとい。…ボロクソ。色もあざといんやろな、
>>ではまた覗かせてもらいます~。
実行のほど、よろしゅうです。
ご多忙の中、コメントおおきにでした。
そろそろ“千家松葉本舗”チェック行かなあきませんな。
投稿: 山本龍造 | 2009年9月 2日 (水) 00時43分