柏原のブドー酒『キングセルビー』 一升瓶入り
随分前に頂いた河内産の一升瓶ワイン。ひとりで空け切るのも勇気いるし…で、先日の立ち呑みの時に開栓しました。
大阪はかつて全国1〜2位を争うぶどうの産地だった様で、その名残か、1995年の『全国酒類製造年鑑』には八尾、柏原に果実酒の製造免許を持つ事業所が13も掲載されてます(1974年版では16場で、その銘柄も掲載されており、マイイ・ホケン・丸富・上嘉など、果実酒的響きではない銘柄ばかりが並んでいます)。ただし八尾の1社と柏原の1社以外は、ずっと以前から“休造中”で、たぶん、もう今は酒造免許を返上されていると思われます。
さて、今回の『キングセルビー』を醸されてるのは柏原のカタシモワインフードさん。西日本で一番歴史あるワイナリーらしいです。近年ではメルロなどワイン向け品種のぶどうを栽培したり、グラッパの製造を始められたりと国産ワイン好きの人々からは、かなり信頼され、期待を集めている醸造元の様です。まぁ、わたし的にはここの濃縮タイプの飲料『ひやしあめ』の会社というイメージの方がやや強いかなぁ。今も売ってはるけど、手軽でおいしいょ。 肩ラベルにある“ブドー酒”。いい響きです(昔はここに“純粋天然ブドー酒”と書かれていたみたいです)。子供の頃、ここの社名は“カタシモワインブドー”やと思い込んでいたのもあながち間違いではなかったってことですかね。
それから、この商品にはどこにも“河内ワイン”の記載がないのにもかかわらず「※河内ワインは商標であり原産表示ではありません。」と裏ラベルには記されています。原材料に輸入ワインを使ってるから、わざわざ一文入れてはるのかな。正直な会社という印象を受けます。
で、味ですが…ちょっと私の好みではなかった感じです。まぁ、このワイナリーの最低ランクに位置する商品みたいですから、この2本でここのワインを語れませんね。話それますが、アルコール飲料を飲み始めたころには、ここの『柏原ワイン・ロゼ』を好んで飲んでいました。若き日のちとこそばゆい思い出というやつですな。
無理せん程度に地産地消を心がけてる者として、いっぺん見学させてもらって、ちゃんと向き合ってみたいと思っています。
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コメント
このブログ、おもろいんで、あちこち見てしまいます。
確かに子供の頃、南河内方面へ行くとありましたね、ブドウ畑(っちゅうかブドウ山っていうほうがいいかも)。
羽曳野にも結構ブドウ畑ありまして、まだわずか十数年前、羽曳野にはまだ数台、かのダイハツ「ミゼット」が現役で動いてたんですよね。山を登るのに他に適した車がないということで。一軒、全国から部品を取り寄せて、修理を続けている自動車修理の店もあったはずです。
十年ほど前に、羽曳野の人と知り合ったら、そこの家がブドウ畑を持っていて、ミゼットをまだ持っていたらしいです。なんでもものすごい値段で買いたいという問い合わせもあったそうで。ただ、そこの家にしたら、仕事で必要だからミゼットを持っていたわけで、断ったそうです。
今はもうあるんかな、ミゼット。河内ワインというと、それを支えていた「ミゼット」を思い出します。
投稿: ぽんぽこやま | 2009年7月21日 (火) 00時22分
ぽんぽこやまさま、あちこちお読み頂き有り難うございます。
確かに、羽曳野は駒ケ谷あたりでは、よくミゼットを目にしました。おっしゃるとおりみたいで、私がテレビで見た話では「ミゼットの大きさだからこそ山の方まで入っていけて農作業ができる」ということでしたわ。その地区の販売店(町の自動車屋さん)もミゼット修理に精を出してはりましたね。
今はどうなったんでしょうか?四輪のミゼット2に置き換わったのでしょうか。
また見に行ってみます。
投稿: 山本龍造 | 2009年7月22日 (水) 18時39分
何処かで書き込みされてたのですが柏原のブドウだけで造られてるのじゃなく輸入ワインがつかわれているというのはほんとうやったのですね。
投稿: 杉本清造 | 2013年1月31日 (木) 00時27分
杉本清造さま
他社ならともかく、カタシモワインフードさんでもそういうタイプのワイン
…いや“ブドー酒”を出してはるというのは、ちょっと意外でした。全量地元ぶどうでおいしいワインも造ってはりますので、もう少し飲んでみよと思てます。
コメントおおきにでした。
レスの激遅、すいません。
投稿: 山本龍造 | 2013年2月 4日 (月) 08時26分