月組公演“エリザベート”
青樹泉さんのルドルフ役を観ようということで今日は…SS席。ちょっと偉そーな席で楽しんできました。
“エリザベート”…今回で観るの4回目らしいんですが、最初観た時はこの出しモン嫌いでね。何とも陰気な話やでと思っていたんですが徐々に「ベルばらより“通ウケ”する世界ちゃう?」と感じはじめ、今回も改めて「ええな、これぞタカラヅカやな」と思った次第。出演者の多さに迫力あるし、心地よい旋律の中に適度に毒気ある不協和音があったり…お子様な感じがなくて大人な深みがええと思いました。贔屓の豚まん(失礼!)、霧矢大夢さんがフランツ・ヨーゼフ役で「ちょっと…なぁ」という不満もありましたが、ひと通り芝居が終わった後に舞台左より登場してテーマ曲を歌う霧矢さんをみて「あぁ、やっぱりこの人迫力あってほんまもんやわ」と。「どんな役でも(たとえ冴えんオッサン役でも)ごっつ上手いことこなさはるわぁ」…って、当たり前すぎて失礼ですね、ごめんなさい。ルドルフ役の青樹さんは、しゅっとしたスタイルの中にさみしさも感じられええ感じでしたが、ちょっと線の細さが気になるところではありました。まぁ、あのバウホール公演“大坂侍”での目に焼き付くあの間抜けな演技が光っていただけに、これからも期待して見させてもらいましょう。 で、次作で退団か?と囁かれている(らしい)瀬奈じゅんさんですが、何だか久々にかっこええ役の氏を観た様に思いました。やっぱり長いことトップやってはるだけスマートな中にもダイナミックさ光る…って書けば何とも薄っぺらい感じなんでヤメときます。あと、双方のファンの方々に怒られそうですけど瀬奈さんのトートの中に…若き日の大槻ケンヂ氏が見えました。そうか、オーケンは死神のイメージやったんか。いや、そんな単純なことではないでしょうけど。彩輝直さんなどのトートには…見えなかったんやけどなぁ。
今回の公演でもまたひとり「ええんちゃうん」なひと発見。真愛涼歌さん。今回の発見は、初の娘役…って、まぁ、我がの趣味ってことかも。美人な娘役もええんですけど、やっぱり映美くららさん的かわいい娘役トップをそろそろどうなんでしょ…って邪道ですかね。
観劇も終わってお手洗へ。用を足したふたつ隣の人がボソッとひと言「…キッチュ」。思わず言うてしもたんやろなぁ。わかるわかる。
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