“ME AND MY GIRL”…ねぇ
宝塚月組定番の出し物(?)“ME AND MY GIRL”を観に行ってきました。人気ある出し物らしく楽しいねぇ、ミュージカルらしいミュージカルやねぇ、解りやすいしねぇ…うん。眠くもならず、楽しかったけど、なぁ。わたくしにとってのタカラヅカって、ちょっとこんなんちゃいますねん。こってり感というか、クサみとかちょっと複雑な構成とかそういう要素を求めてしまうもんで(やっぱりエンディングは羽根背負うてもらわんとね)。贔屓の豚まん霧矢さんのキャラも立ってへんし青樹さんの役柄もちょい役みたいなもんやし、瀬奈さんのコミカルな演技も“マジシャンの憂鬱”では冴えわたっていたけど、今回は“またこの路線かいな”って感じてしもうて。もっと渋い役もらえはったらええのにね。それと、まぁ古いミュージカルやから仕方ないんでしょうけど「下層庶民が上流階級にひょんなことから潜り込めたぜ」というような“上流階級=◎、下層庶民=…”的シンプルすぎるテーマも好かんなぁ。
人気公演ってことで、うちのひと2回分チケット入手してくれてたけど「もう一回でええわな」ということで次のチケットはネットで譲渡。でも、もう一回観たい気もしてますんでっせ。それはヘアフォード家の弁護士役、未沙のえるさんの演技が…ほんまうまいことこなしてはったから。おもしろいやら感心するやらで。末沙のえるさん、ヤメはりましたけど矢代鴻さんとか…専科のひとってこうあってほしいもんですね、ね。
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コメント
これね、剣幸さんのときに見たのが、人生二回目の宝塚なんです。思い入れのある作品です(年ばれるな)。
未沙のえるさん、初演以来、再び同じ役だったんですよね。
これね、当時、ロンドンとニューヨークでもやってたので、両方見たんです。
ロンドンのやつは「庶民が上流階級のすることをコケにしてゲラゲラ笑っている」雰囲気がプンプンしてました。マリア侯爵夫人が「ご機嫌いかが?」と大げさに挨拶するところなんか特に。
ニューヨークになると、ちょっと異質な笑いでした。イギリスとアメリカって同じ英語の国で、お互い「自分ところが世界一」意識ってあるんでしょうね、その上、アメリカってイギリスの分家みたいなもので、親戚同士に漂う微妙な感覚って言ったらわかりますかね。そのご先祖様の国自体をコケにして笑ってる感覚でしたね。
どちらの劇場にも、宝塚版のポスターが貼られていたのが日本人としてはうれしかったですね。「日本では全て女性のキャストで上演!」みたいにかかれてました。
投稿: ぽんぽこやま | 2009年7月19日 (日) 02時20分
ぽんぽこやまさま。
ロンドンとニューヨークでの“ME AND MY GIRL”の違い、面白く読ませて頂きました。
英語の芝居も理解できる、しかも観客のニュアンスまで…すごいですね、本当に。
こっちはドメスティックな人間で狭い範囲で生きておりますので、インターナショナルな視点のネタあったら、ぜひともお聞かせくださいませ。
コメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2009年7月19日 (日) 23時08分
あー、英語の芝居まではわかりませんけど・・・
先に宝塚で見ていたから、ほとんど内容はわかりました。「ランベスウォーク」で俳優が客席に下りてくるところまで一緒ですしね。
観客の笑いも勝手にこちらが思ったことなんで、あってるかどうかわかりませんけど、向こうの人は笑うときはそりゃもう大声出して笑いますのでね、どういう笑いかっていうのはすごくわかります。
投稿: ぽんぽこやま | 2009年7月20日 (月) 15時02分