“酒蔵みてある記”で金鼓/大倉本家へ
近鉄主催のハイキング“酒蔵みてある記”の最終回に参加してきました。今回訪れるのは香芝市にある“金鼓”醸造元、大倉本家さん。ここのお酒はひとことで言うたら“濃醇旨口”。うちの爺さん愛飲の酒だったというのもあり、大好きで、また大切なお酒、蔵でもあります。
集合場所の近鉄南大阪線 磐城駅で下車、改札を出るといきなり“金鼓”の看板を掲げた食堂がお出迎え。“うまい酒”…なんて直球なキャッチフレーズ。ま、看板に偽りなしとはこの事ですからいいんです、これで。
史跡をめぐり、最後に酒蔵へ行くというスタイルのこの企画、歴史に明るい人々には楽しい散策コースだと思います。が、アホげなわたくし、ついついどぉでもええもんを見つけては愛でて…な道すがらであります。色々見つけましたが、今回のお気に入り物件はこれ。
←何て書いてあった看板かわかります?。きっと『清酒 偕老』だったはず。何とも痛々しい残り方ですなぁ。当麻寺あたりの地酒でしたけど…どうやら既に廃業されているみたいです。どんな形であれ、造り酒屋さんには生き残ってもらいたいなぁとしみじみしながらも歩くこと約8キロで目的地、大倉本家へ到着。めちゃ大勢の人々で賑わっていました。発酵中のモロミ等を見ることができませんでしたが、何かええんですなぁ、蔵の中の空気感って。しばしそんな気分に浸ったあとは試飲会場へ。途中の四つ辻、そこで交通整理をしているお方が…なんと蔵元さんではありませんか。
蔵元と言えば…気位高くて持ち上げとかなアカンなというイメージですし、事実そんな感じの人もおられますが、ここ金鼓は蔵元さん以下皆さん、なんと気さくなこと。あまりの気さくさ腰の低さにうちのひと「キンコって小さいちいさい蔵なんやろなぁと思っていたら、えらい立派な蔵やねんや」とびっくりしてました。益々応援しようと心に誓いました…ちょっと大袈裟?。
三種のきき酒と燗酒の試飲で喉を潤し、蔵元直伝(?)の粕汁を頂戴し体もホカホカ、但馬杜氏の尾崎喜代美さんの酒づくり唄にこころまで温もる…今日は四月か?てなくらい暖かい気候やったけどそれは、ここ大倉本家から発せられていた熱気やったんか…とか何とか。
「この味でこの価格?」とお得な“純米酒・金鼓”を買って帰りました。ごちそうさまでした。そして有り難うございました。これからも金鼓を、そして日本酒を呑んで応援するで!と思いつつ帰路に。なのにその後、北浜へ出てスペインバルでワインを…何と無節操な。昼過ぎから飲めるところがそこしか思いつかんかったってことで堪忍してください。すんません。
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コメント
先日はわざわざお越し下さって有難うございます。事前に何にもおっしゃらず、ニクイですなぁ。大勢のお客様との初対面もわくわくしますが、その中に知った顔を見つけると、なんともホッとできました。本文にも書いておられますが、ちょっと大袈裟?こそばゆいブログです。が、すっごく嬉しいです。
これからは熱心な読者になりますね。
写真はもちろん、「都合によりお休みさせて頂きます。」って言うの素敵ですね。
投稿: HP担当 | 2008年3月13日 (木) 13時21分
これはこれはHP担当様…ってけったいなHNやこと。自社のブログ以外でも“HP担当”なんですね?。何やわからん感じがかえって良いかもしれませんですな。
で、ようこそお越しくださいました。
大阪アホげワールド、何の役にも立たんサイトを目指して日々更新中…っていつも遅れ遅れですけど、今後とも宜しゅうに。
投稿: 山本龍造 | 2008年3月13日 (木) 16時55分