進水式@和田岬
先日の個展で出会った人の誘いを受けて昨日“進水式”にはじめて参加してきました。
場所は和田岬の三菱重工業神戸造船所。門から入って歩けど歩けどずっと工場内。中に信号があるほどで多くの従業員は自転車で移動してはるみたいでした。
6400台積める大型自動車運搬船の進水式で建造は“三菱重工業”、注文主は“商船三井”…三井造船に発注しないんですね。財閥も、今は遠くになりにけり…なのか、工場内には“住友”記した重機もありました。
現場の第3船台に着きますと、吹奏楽団が音楽を奏でてまして“晴れ舞台”な感じいっぱい。一般の見学者もさることながら、この工場で働いてはる人たちも大勢この進水式を見にきてはります。何かと世知辛い世の中「直接関係ない者は仕事に従事せよ!」てな感じかと思っていましたが、そうではないんですね。ここで働く人みんなの祝い事なんやなぁと思うと、ちょっとグッときました。命名式の後、瓶入りのお酒が船にぶつけて割られたんですが、私はてっきり“シャンパン”なんやろと思い込んでましたところ、何と日本酒だと。しかも益々繁盛にかけて二升五合の瓶入りとか。これぞ日本の造船所の進水式って感じ。うれしいなぁ、日本酒とはやっぱり“灘の生一本”やったんかな。
正直言うと、さほど関心を持っていなかったんですが、ほんまにええもんを見せてもろたなぁと思いました。「こういう現場が日本を支えてるんやで」とか思いながら「男の仕事やなぁ」と、ちょっと憧れたり。大勢の人々の地道な努力で大きな船が造られ、大海原に出て行く…海に囲まれた日本ならではの産業でずっとあり続けてほしいと強く思いました。(…何か小学生の社会見学感想文みたいやな)於:神戸市兵庫区
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