鬼ころし、“源じいさん”と“源ベヱさん”。
←“鬼ころし”と名のつくお酒はホンマいっぱいありますな。けど、ちょっとタチ悪いネーミングやないかと思ってるのがこの「“源じいさんの”鬼ころし」ってヤツ。
“鬼ころし”って、何か知らんうちに色んな社からいっぱい出てきてすっかり「安モンのパック酒の代名詞」みたいになってますな。けど、20年以上前はそんなことなくて、岐阜とか静岡とか、そして伏見にも“鬼ころし”と名のつく真っ当なお酒が存在し、今もあるんですけど、そのひとつが、伏見、山本本家の「“源ベヱさんの”鬼ころし」というお酒。確かこの蔵独自の酒母を必要としない技(酵母仕込み)で醸した辛口酒だったはずです(今の酒質は知りませんが)。代々当主が“山本源兵衛”を名乗ってるわけですから、当然のネーミングですな、「“源ベヱさん”の鬼ころし」は。
方や写真の大分県、藤居酒造の「“源じいさんの”鬼ころし」のは…「むかしむかし豊の国豊後の里に 酒造りの名人源じいさんがおったけな。 ある日、源じいさんの酒のうわさを聞きつけた鬼…」とさ。
こんな紛らわしいネーミング許されるんか?なぁ。勝手に“源ベヱさん”の方が先やと思い込んでるだけかもしれんけど。
で、味ですけど「酔いたいだけ」な気分のときはこれで充分という感じの、ちょっと苦いけれど、さっぱりした(=水くさいとも言えるが)酒でした。昔のパック酒って食パンのにおい(=イースト菌っぽい)してたりしたけど、飲みやすなってますな。
(呼んでもらった友人宅の「酒鍋」に使われていましたので、価格は不明ですが、とても廉価やったそうです)
余談:「鬼このみ」という殺伐感のない平和なネーミングのお酒も、静岡にあるみたいです。
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