おやっさんの里、但馬へ 1- b
まだまだお酒を味わいたい話も聞きたいところですが、“酒まつり”の会場はひと足はやく3時で終了、昨年同様、ディスプレィに使われていた“杉玉”を栗坊とひとつずつ、格安で分けてもらいました(写真は持ち帰ったあとの状態)。しかも但馬杜氏自らが作ったレアもん。「今年も買わんかね?安ぅしとくでな」と声かけてくれはったのは、姫路“八重垣”の男前、田中杜氏。覚えてくれてはったことが…嬉しく思いました。それから、私そして爺さんも愛飲していたという奈良・香芝の“金鼓”大倉本家の田中さん一家にもこの会場でお会いしました。次の日、現杜氏の尾崎さんに会って、その足で鳥取まで先代杜氏の井谷さんところへ向かうとのこと、ひと想いのええ蔵やなぁと改めて思いました。
牛まつり会場には神戸より珍味屋の娘夫婦も来ていて、そこの子供らとともに最後の出し物(?)、餅撒きキャッチに興じました。去年より4つ少ない3つキャッチでしたが…子供をかき分けてでも取っていた去年が…みっともないってことですね。
まつりも終わり、併設の「まきばの宿」へ。ラベンダー風呂に浸かっていると、同行の田中くん(またも“田中”、この回三人目)が「ロビーに誰かが訪ねて来てはるんで」と。慌てて上がって行くと…奈良・生駒で“山鶴”を醸す西坂杜氏が待ってくれてはりました。氏とも以前、仕事でお会いしてからこの“牛まつり”に来たときにはお会いさせて頂いてるのですが、まさか、わざわざ来てくれはるとは…めちゃ恐縮。おまけに手土産に“山鶴”二種も…極恐縮。しかしながら、本当にいつも紳士的な、静かに燃える知的な方ですわぁ。あまりにいつもお元気なんで、これからもずっと、ずぅ〜っとお酒づくりしてはるように勝手に思っていましたが「この冬を最後にしようと思ってます」と。えっ?何て?さみしいなぁ、とっても。その次の年から、“段違い辛口”とか「造りの難しい(本人談)お酒」はどうなるんやろ。難波の名店“△三”で味わえなくなるのか?ひょっとして…。例年「造りの邪魔になるやろな」と、生駒の蔵へは訪ねなかったけれど、今冬は思い切って訪ねてみよう。おおきに西坂さん。もうひと仕事ですね。
夜は“但馬牛の焼き肉”テンコ盛り。かしわもウインナーも入ってるとは言え、例年食べきれないほどのボリューム、しかも美味い。ただ、味の素入りの“塩コショー”がテーブルに。勿体ないなぁと、今年は塩と胡椒持ち込みにしました。あぁ、何かこの日後半の出来事の羅列になってしもたなぁ。スンマセン。
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