琺瑯タンク

2017年8月 7日 (月)

琺瑯タンクの余生 35 ● 香川県高松市塩江町上西乙582あたり

 垂直に立ってないというのは、なんとも収まりの悪いことで。
Horo35a Horo35b  石垣の上にどんと2本…な割に共に左倒れで安定感に欠きます。おまけにこれも先の物件同様錆びサビで、全体的に存在感はあるも、やはりどこか気色悪い雰囲気を醸し出しています。
 これは放置されているのか使われているのかもひとつわかりませんでした。ほん近くに牧場がありましたので、そこが何かに使われているのかもしれません…と思いましたが、2012年のストリートビューを見るとそこには何も写っていません。と言うことは錆びた状態のものをここに運んだと考えられますので、やっぱりこれも、ただ放置されている様に思われますが…

(於:香川県高松市) なんかさみしいふたり連れ。

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2017年8月 6日 (日)

琺瑯タンクの余生 34 ● 香川県高松市塩江町上西乙1339あたり

 都心離れて旅ゆけば、必ず(?)見かける琺瑯タンク。今回は草に埋もれた状態で発見。
Horo34a Horo34b Horo34c Horo34d
 塗装もすっかり剥げ落ち痛々しいまでに赤茶けた状態で密閉型と開放型一本ずつ道端に置かれていました。写真では新緑とのコントラストが綺麗とも言えますが、実際にはちょっと気持ち悪い感じ。開放型は真っ逆さまに、密閉型には蓋が閉じられた状態…なんぞ怪しいモンでもここに隠されているのではないかと考えるとなおのことあんまり近寄りたくない物件でした。
 さてどこの蔵元で使われていたものなのか…香川県にはなんともう6社(7社かもしれません)しか造り酒屋が残っていないという状況。1995年の資料では19社20蔵が操業、高松市内にも6社あったのに今はゼロ…瀬戸内に大橋架かって本州から諸々物資流入でお酒もしかりかな。それを思うと…交通の便がよくなることはええことだけでもないんですなぁとしみじみ。もうこれ以上蔵元数が減りません様に。

(於:香川県高松市) 旅先で呑んだのは“綾菊”。美味しかったから買いに行ったら閉まってた。

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2016年11月 2日 (水)

琺瑯タンクの余生 33 ● 和歌山県有田郡広川町南金屋500

 広川町は南金屋で見つけた物件は、こんな感じ。
Horo33a Horo33b
 すっかり錆びてミカン色を通り越して赤錆色に。中は雑草のが生えていて、もう何かの目的があってここに置かれている風ではありませんでした。
 それよりそもそもこの丈の低さはなんなんでしょう。酒母用のそれの様な、その割に大きすぎる様な。あ、生酛造りの酛摺り用かなぁ。初めて見る寸法のやつでした。

(於:和歌山県広川町) やっぱりのどかな和歌山県やこと。

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2016年11月 1日 (火)

琺瑯タンクの余生 32 ● 和歌山県有田郡広川町上中野

 先の物件より先の地区では4つ発見。
Horo32a Horo32b Horo32c Horo32d Horo32f Horo32e
 道路から見えるだけで4つですから、きっとくまなく探せばもっと出てくるんやないかと思われます。
 開放型のに混じって大きな密閉型のがひとつ。塗装もはげ落ち赤茶けミカン色。たまたまながら、これまたうまいこと景観に調和してますわ。
 これだけあちこちで使われているということはかつてこの地に造り酒屋があったということでしょうか。調べましたが広川町では見つけることができませんでした。ですが有田郡に広げますと「勝心」という酒がかつてあったみたいです。ちなみに「金葵」「紀勢鶴・龍神丸 」の2蔵が今も商いを続けておられる様です。

(於:有田郡広川町) 和歌山の酒蔵も激減や。

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2016年10月31日 (月)

琺瑯タンクの余生 31 ● 和歌山県有田郡広川町唐尾359

 白崎海洋公園から御坊湯浅道路までの景色はほぼミカン畑。そして「もうええわ」と言いたくなるくらいに琺瑯タンクがあちこちに設置されていました。「一挙まとめて…」と行きたいところですが、地区別に分け3回に。
Horo31a Horo31b
 小高い丘にはミカンの木、そして琺瑯タンク。多くのそれ同様緑色に塗られていますので大きいモンとは言えそれなりに景観に溶け込んでいます。木とナミイタのフタを鎖で十文字に締め上げてある様子は、結構厳重に中身を保管しているといった感じ。肥料やら農薬が入っていて盗まれることもあるのか…ってあくまでも想像ですが。

(於:和歌山県広川町) ストリートビュー見ればすぐそばにも密閉型のそれが…気づかなんだ。

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2016年8月18日 (木)

琺瑯タンクの余生 30 ● 長崎県佐世保市下船越町

 先の長崎旅では九十九島を見るために“展海峰”へ行きましたが、そこで、こんな光景を目にしました。
Horo30a Horo30b  その風合いがなんともそれっぽいものの、こんな丈の短いのは見たことないし…埋められているのかと近寄って見てみますと、なんと、琺瑯タンクの輪切り状態でした。
 なるほど、こういう状態も使い勝手が良さそうです。で、悔やまれるのが近くから俯瞰気味に撮影するべきやったなぁということ。この周辺、農地か花壇の様で、向かった途端にたくさんの農夫(?)がやってきて何とも言えん「あんた誰?」な空気が蔓延し…さっさと出てきてしもた次第。あぁ情けない。

(於:長崎県佐世保市) 国内旅、できたら清酒文化圏の方が行きたいかな。

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2016年8月 6日 (土)

琺瑯タンクの余生 29 ● 和歌山県伊都郡かつらぎ町中飯降85

 前々からその存在を知るも、このカテゴリのモンという認識がありませんでした。
Horo29a Horo29b Horo29c  ここは日本酒の醸造元。見ての通り密閉型の琺瑯タンクを黒く塗って、そこに“高野山般若湯”と記して看板として使われています。
 昔より“初桜”の酒名でやってはりましたがここ数十年でこの看板にある通り“高野山般若湯”なる新しいブランドを立ち上げてはりますが…そうですなぁ、観光みやげ的そのネーミングに「私はええわ」な気分になっていつもその名のお酒はスルー…ってホンマはここが造ってはる味醂がずいぶん昔より気に入ってまして、それを和歌山へ行った折にはいつも買っています。
 それは糖類添加のホンマモン味醂ではないのですが、なんとも言えんタカラや日の出のそれより色がのっていてコクがありそうって感じにコロッといってるだけの様にも思いますが、それと同じくらいに一升瓶入りってのが安心できるって面もありますわ。酒や酢などは、やっぱりPETボトルのやと「溶け出してへんか?」っていう気色悪さがありますんでね。
 あ、話がドンドン味醂のことになってしまいますが、数年前に原材料のお米の産地を表示せないかん様になって…「えぇ?」となりました。その大半が中国やタイのお米が主原料に造られていたとは…と。焼酎使った古式製法の某三河味醂にしてもそういう状況。ま、それ以来は大手中小にかかわらず国産米の味醂やとよしとしています。
 で、ここの“初桜・紀州本みりん”ですが…レッテルのどこを見てもお米の原産地表記がありませんわ。う〜ん、アヤシイなぁ。問い合わせたら、がっかりしそう…かも。あんまり考えずに使うことにしまっさ。

(於:和歌山県かつらぎ町) 何となくオキナワっぽい雰囲気を感じるのは…和歌山やからか?

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2016年7月19日 (火)

琺瑯タンクの余生 28 ● 和歌山県伊都郡かつらぎ町寺尾54-61

 桃山町のおとなりかつらぎ町も、桃の栽培が盛んな様子。ですが“あら川のもも”といったブランドがないからか、どこも一般客でごった返した感じはまったくありません。「キツイ現実や」とか思いつつクルマを走らせますれば道端に、琺瑯タンクを発見。
Horo28a Horo28b
 ちょっと傾きつつもデンとそれなりに存在感があります。下部にはバルブが付いて、ホースがつながれています。が、何に使われているのかはわかりませんでした。ストリートビューでかつての様子を見ると、このタンクは再塗装されている様子。ちゃんと管理されていると思われます。
 左奥を見ますと小屋の中でせっせと農産物の選定中。どうやらここも桃の選果場の様です。が、お客さんもいませんし、直売している風でもありませんでした。
 かつらぎ町のお酒と言えば味醂も手掛ける“初桜”ひとつが残るのみですが、かつては“寿久”、“南海”、“鶴の瀧”とありました。余談ですが“鶴の瀧”の蔵には“酔人日”と書いて“スヰトピー”と読ませるお酒を出してはりました。それが戦前も戦前、昭和初期よりそんな名を採用していたというから驚き。ひょっとしたら、このタンクで“酔人日”が醸されていたかもしれんと思うと、なんや嬉しなってきますな。

(和歌山県かつらぎ町) “酔人日”醸造元のことは、ここに詳しく載っています。

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2015年4月 9日 (木)

琺瑯タンクの余生 27 ● 島根県松江市宍道町宍道1345

 宍道駅で木次線から山陰本線に乗り換えて出雲市へ。次の列車までちょっと時間あるわと駅前探索。「何か…ありそうやで」と路地に入りますれば…やっぱり。
Horo27a Horo27b  ちょっと工場の様な建物の隅でパレットや薪に囲まれてやや小振りの琺瑯タンクがありました。
 あったとは言え、何かに使われている風でもなく…と言うか、この建物自体が何となくもう稼動していない様な雰囲気が漂っておりシンと静まり返っています。
 改めて表通りに出てその建物を確かめますれば、やっぱりもう営業されていない様子。ちょっとさみしいもんがありますわ。
Horo27c  これが、その建物。広告塔にはデンと“”の文字。右下には“大蔵屋”とあります。
 何かね、この建物を最初見た時「ん?何か酒の工場っぽいなぁ」と思いまして。まぁ見るからに“酒蔵”な風情ではないのですが「酒づくりをヤメて酒のDSをやってはったのちゃう?」という風に…ま、勝手な解釈ですが。
 帰宅後あれこれ調べてみますれば地図にここは“ギンヨウ大蔵屋”とありました。次に昭和30年発行の醸界年鑑で宍道町の蔵元を探してみれば…あった。『銀洋』という酒を醸す田中某という蔵が。
 やっぱりここは造り酒屋の流れを汲む物件の様ですね。てなわけでこの琺瑯タンクでは清酒“銀洋”が醸されていたのに間違いないでしょう。
 何年に酒づくりをヤメられたのか、また、今も酒販店として営業されているのかどうかはわかりませんでした。ちょっと古いデータの様ですが“元造り酒屋の親父が選んだ酒”が売りで、日本酒は“「菊正宗」「白鹿」のようなスッキリした銘酒をお勧めしています。”とのことやそうです。…そうなんですね。

(於:島根県松江市) “宍道湖”は読めても“宍道駅”になると…読めんなぁ。

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2014年10月17日 (金)

琺瑯タンクの余生 26 ● 滋賀県甲賀市水口町三大寺

 ちょっとこのカテゴリに入れていいのかどうか…
Horo26a Horo26b Horo26c  貴生川駅降りてしばらく歩くと川の向こうに“貴生娘”と書かれた看板が見えましたので寄ってみることに。旧街道に面したそこはディスプレイに古い一升瓶が一本置いただけでひっそりしてちょっとさみしげ。ぐるっと裏側にまわってみますとこんな感じでそこは貴生娘が経営する地ビールレストラン“寿賀蔵”でした。営業時間外だった様でこっちもまぁひっそりとしています。で、その横にご覧のとおり琺瑯タンクが野ざらしでデンと置いてありました。
 珍しい銀色の塗装の密閉型で、よごれた感じではありません。さらに蔵の横にはこれまた珍しい角型のタンクが2基置かれていました。これは…はじめて見ました。むかしお酒やったか醤油やったか忘れましたが丸型と角型では出来上がりに差があって、丸型の方がマイルドな味わいになるといった様な話を聞いたことがありますが…ホンマなんでしょうか。ま角型の方がムダな面積がなくて合理的の様に思いますが、丸型が主流なこと思いますと、ホンマなんかもしれません。
 それ以外にも開放型のものが何本か置いてありました。これらのタンク、ひょっとしたら、一時的にここに置かれているのかもしれません。と言うのは蔵内の整理をしているのか、他にも醸造機器と思われる様なものを外に出して移動されている様な感じに見えましたので。ま、それだとええんですが、お酒も売れんしとビールの充実をはかろうとしてタンクが放り出されたのやとしたら、ちょっとさみしいですね。
 こちらの蔵元では、清酒、ビール以外に焼酎も手掛けられている様子。なかなか日本酒一筋とはいかんのでしょうなぁ…

(於:滋賀県甲賀市) 仕事前にお酒買う訳にもイカン訳で…入手できず。

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