大盛力に透泉の看板掲げた呑み屋が二軒、むかし風。
以前仕事で行った野田阪神あたりって、こないにあれこれいっぱい昔な風情残るところやったとは。ま、その中でもこの一角は…とくに惹かれますなぁ。
道隔てて向かい合わせに大衆酒場が二軒…って写真では見えますけど、じつは一軒挟んで呑み屋が2つあるんですが、これがね、何ともええ感じ。“透泉”を出すお店は閉まっていますが、“大盛力”の方は、昼間っからやってはる風ですなぁ。ちょっと呑んで行こか…って、それはまぁ、仕事ある限り無理な話。いや、仕事なくてもこんな常連率100%チックなとこの暖簾は…なかなかくぐれません、弱。
和歌山と奈良の酒名を掲げたそれぞれのお店。左の看板にある“大盛力”…懐かしいなぁ。昔も昔、社会人成り立ての頃、西中島南方の高架下ではじめて連れと屋台酒デビューしましたが、その時のお酒が、これでしたわ。鍋に酒入れてコンロの上で炙って燗するスタイルにもビックリしたなぁ。それ以上にいったいどれだけ呑んだんか、飲み代ツケにして帰ったけど…そないに高かったのか? まぁ、バブル時代まっ盛りやったしなぁ。それでも…や。あ、もちろん次の日お代持って行きましたで。
この“大盛力”、和歌山は那賀郡打田町のお酒で、軽いすっきりした味やったそうですが、昭和61年に蔵元は廃業したとあります。ただ、どうやらこのブランドは、どこかが継承しているのか、ネット上で見たここの店内写真には、大盛力の瓶が写っていました(外観も渋いけど、中も渋そう)。
もう一軒の方にある“透泉”は、当麻寺近くの蔵元のお酒ですが、今も醸造されているのかは、わかりませんでした。
(於:福島区) それ以来、大阪で屋台酒呑んだことないなぁ。そもそも見かけんしね。
※追記:“大盛力”は現在、“日本城”の吉村秀雄商店が引き継いでいる様です。
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コメント
大盛力 名前がすごい
投稿: tougei1013 | 2014年8月19日 (火) 08時16分
よろしなぁ!昭和な大衆酒場“お多福”さんと屋号も“透泉”さん?
もう縁が無いけど、昔も今も大衆(寅さん風に云うと“労働者諸君”)が行くんですな(笑)。
岩出の友に訊くと紀ノ川沿いには嘗て“大盛力”など多数蔵元があったとか…
透泉の方は社員旅行の際、バスで“カップトウセン”が配られ飲んだ記憶が…
私はビール党やったけど、冷やのコップ酒“注ぎこぼし”を受け皿でウマそうに飲むのん視てるだけで、一杯呑み屋やな!っちゅう感じでしたわ(汗)。
投稿: 難波のやっちゃん | 2014年8月19日 (火) 08時31分
近畿の地酒も色々あったんですねぇ。
知らぬ間に消えて行った銘柄ばっかりです。
昭和の60年代と言えば一番大酒かっ喰らってたころですが、大手メーカーの記憶しかありません。
今更ながら、残念でなりません。
投稿: 戦後派 | 2014年8月19日 (火) 08時51分
こぼれ注ぎ旨し、今宵も屋台酒(^_^;)
良心的なお店では、一升瓶から9杯分のお酒しかとれないとか‥
最近は初めから0,8合のグラスを使う店が増えてる‥ケチ❗
投稿: ん❓ | 2014年8月19日 (火) 14時05分
●tougei1013さま
確かに“大盛力”…迫力ある名前ですよね。これは和歌山県民の気質を表しているのかもしれません。と言うのは、他の蔵元も“大東一”とか“世界一統”とか“日本城”とか“祝砲”とか“太平洋”…と、ダイナミックな酒名を付けてはりますので。面白いもんです。ちなみに牛肉を食べる量のいちばん多いのは…和歌山県です。関係ある様な、ない様な。
●難波のやっちゃんさま
労働者…う〜ん、ホワイトカラーにブルーカラー…この、どっちとも付かんこの中途半端さ、それが私ですわ…って、ブルー系ですかね。
私がお酒に興味持った頃にはまだまだ紀ノ川沿いに造り酒屋がありました。“鶴の瀧”という酒を造る蔵元は、高級酒に“酔人日”という名を付けてはりました。スイトピーと読む昔からあるお酒でしたが…残念。さみしいことです。
10月1日は日本酒の日…ということで、今年の10月は、とことん清酒(日本酒)を呑んだろと画策中です。
●戦後派さま
私はその頃、意味もなく“大手=駄酒”と決めつけていたフシがあって…それを後悔しています。
同じ経済酒でも、大手のそれと、マイナーな蔵元のそれでは…前者の方が美味しいと思うことおおいんですが、なんとも複雑な気分です。
●んさま
昔から150ml詰とか八勺入りを“一合”て言ってたと思うんですが、どうでしょう? ま、確かにケチくさいかもしれませんが、「ええんちゃう」と思てます、昔も今も。
皆さんコメントおおきにでした。
投稿: 山本龍造 | 2014年8月21日 (木) 23時21分
文中に打出町と有りますが、打田町ではないでしょうか?
投稿: a | 2014年12月21日 (日) 11時41分
●aさま
ご指摘ありがとうございます。その通り…訂正させて頂きます。
投稿: 山本龍造 | 2014年12月30日 (火) 07時27分