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2007年8月 1日 (水)

“ローライ”と“コニカミノルタ”

 ちょっと真面目な話。
 ドイツのカメラメーカー「ローライ」が、同じくドイツの「MACO」というフイルムメーカーと提携して白黒フイルムを今春発売しはったみたいです。

長期的観点に立って高品質のモノクロフィルムを中断することなく供給するーーー写真にこだわりをもった世界中のカメラマンの要望にお応えることは、長年にわたって写真の世界をリードしてきたローライの使命であると考えます。

と、そのローライフイルムのカタログに記されています。

 「“会社”って…“商売”って…何の為に、誰の為にあるんやろか…」

 ま、きれいごとだけでは会社は存続できないだろうし、このローライってとこも、銀塩写真にくらいついておかなければ、社の存在理由がなくなるという観点から、戦略的にフイルムの販売も手がけただけ、とも言えるのでしょうが、あまりにあの社の対応との違いが鮮明すぎて「やはり文化に対する考え方がちゃうのやろか」と思ったりします。

 コニカミノルタ…。カメラメーカーでありフイルム等感光材料メーカーでもあったこの社は、あっさりと「写真部門から撤退します」とやめてしまわはったんは、この国の文化に対する態度でもあるのんかな?。

  • 会社は社会のもの
  • 会社は社員のもの
  • 会社は株主のもの

 ほかにもいろいろな考えがあるでしょうが、それそれの国、それぞれの会社でそのへんの考え方は、色々なんでしょうな。ま、それでええんですけれど。

Konikafilm  幼少の頃のおもちゃカメラを卒業して、ちゃんとしたカメラを使ったのは「コニカ」。「コニパンSS」「さくらカラーN100」で撮って、川沿いの“コスミカメラ”にD.P.E.持って行きました。店内はフェロタイプ乾燥のニオイとか酢酸のにおいが漂っていたなぁ。当時、ベレー帽冠ったエラソーな写真屋が、まま、多かったけど、このコスミカメラだけは…違った。親切丁寧…商売人さんの、そして職人の鏡やった。今の自分があるのもある意味“コッスン”と勝手に呼んでいたコスミカメラさんのお陰やと。おおきにっ…話それましたな、スンマセン。時流れ、大学生になって、初めての展覧会に快く会場を無償で貸してくれたのもコニカの「小西六ギャラリー」でした。どちらかというと柔らかめのトーンが気に入って、使っていた白黒のフイルムも「コニカパン100」。劣勢のコニカを応援しようという気分も…ありましたな。品質もそれに応えてくれていたと思います。

 それが、「え?」なことがあってから、この社に対する見方が微妙に変わってきました。

 ブローニー判のフイルムを使う方は解ると思いますが、撮影したフイルムを切手みたいな糊付きの紙片を舌でナメて、シールするんですが、ある時から、その糊付き紙片が、“ミント味”になりました。糊部分にミントの味が(サービスで?)着き出したのです。

 ここで思ったのは「これ、イルフォード製ちゃうか?」という疑問。

 英国イルフォード社のフイルムは、この紙片の糊部がミント味(最近のは無味)でしたので、こう疑ったわけで、あと、フイルムを巻いてある軸も、裏紙の質もイルフォードのものと同じ材質でした。
 この件をコニカに問うたところ、なかなか認めようとせず、こちらから色々と突っ込みを入れると渋々「中身はイルフォード製です」認めたという…要するに、消費者に黙って、その内容を変えていたわけです。しかも、品質が変わり、現像時間等が違っているのに、説明の書かれたパッケージ(外箱)は昔のままのを使っていて…ちょっと信じられんですよね。
 それでもまぁ、贔屓に思って、コニカの「森羅」っていうリバーサルフィルムを使ったところ、画像にシアン色だったか、点々が出る現象があって(2〜3本)、これをもってコニカに行きましたところ、乳剤の塗布不良が原因ということでしたが、それから、何ヶ月経っても、そのロットのフイルムを店頭から回収せず、売り続けてました。こんな商品店頭に並べておきながら、そのパッケージには“Professional”の文字が…(“HIGH GRADE”の間違いでした。スンマセン)その時点から、いっさいコニカ製品は使わなくなりました。
 このことを思い出すと、コニカミノルタの「写真ヤメま」も当然と言えば当然の結末なんでしょうが、でも、やっぱり、どこかで寂しい思いがするんですな。先人の努力や研究に対して泥を塗り、最後には切り捨てる…会社は誰のもんなんやろうか。社員さん達の士気は保たれているんやろうか。きれいごとだけでは、まわっていかんのも解っているつもりではいますが。

(写真の日から二ヶ月目ですね)

(追:コニカミノルタのカメラもフイルムも止めてもろても、まぁ、良しとしましょう。けれど、露出計、色温度計まで止めたというのは…“潔い”とは言えないよねぇ。ユーザーという存在をどう考えてそういう決断をしたのか。まぁ、“ケンコー”が何となくよく似た両商品を商品化してくれたみたいでひと安心だけれど。)

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